9月21日の巨人戦でプロ初完封勝利(6安打9奪三振)を収めた床田寛樹投手。かつては左肘の故障により2017年4月に登録を抹消。二軍での実戦復帰まで1年4カ月もの時間を要していた。

◆床田投手、高橋昴投手の活躍を見るとうれしい

 野球選手もケガは避けられないですし、たとえば投手であれば肩や肘の手術をするのは、怖さもあると思うんですよね。また投げられるかどうかっていう不安もあるでしょうし、手術が成功しても長いリハビリが待っていますし、本当に大変だと思います。

 カープでも後半戦に大活躍している床田寛樹投手、それに高橋昴也投手も、肘の“トミー・ジョン手術”を受けています。両選手ともケガから復活して一軍で投げられるようになりましたし、手術をしてリハビリを終えて選手が戻って来て、さらに活躍しているのを見るとうれしいです。

 復活までの過程にドラマ性があるし、復帰した姿の裏の部分も想像ができるっていうか。リハビリの苦しみとか、自分自身も過去にそういう経験をしているからこそ、共感できるようになった部分もあります。

 何年ぶりの復活とか、そういう話を聞くとウルッと来ることもありますよ。ケガをしたくてしている選手は一人もいないですし、一度もケガなく現役を終えられたらそれが一番いいですけど、仮にケガをしてしまったとしても、お客さまには復帰までの過程に思いを馳せながら、選手を見守ってほしいと思います。

 現時点でオレの復帰がいつ頃になるかハッキリとしたことは言えませんが、なんとか年内にはリングに戻れたらと思っています。