2021年ドラフト会議がいよいよ10月11日に行われる。今季苦しい戦いを強いられるカープだが、ドラ1右腕の栗林良吏がストッパーとして30セーブをマークするなど、新人王に向けて活躍を見せている。ここでは、2000年以降にドラフト1位でカープに入団し、目覚ましい活躍を見せた投手たちを改めて振り返っていく。

広島のエースとして低迷期を支えていた前田健太(現ツインズ)。

◆“無双”のフォークで球団最多の165S/永川勝浩(2003-2019)

 球団初の自由獲得枠で入団。北別府氏から背番号『20』を継承し、苫米地鉄人以来となる新人での開幕一軍入りを果たす。鋭く落ちるフォークを武器に、ルーキーイヤーから25セーブを記録。長らく守護神としてカープの屋台骨を支え続け、プロ17年間で165セーブを記録。この数字はカープで1位なのはもちろんのこと、球界全体でも歴代12位の数字である。

1980年12月14日生/投手/広島県出身/右投右打/2002年ドラフト自由枠/カープ在籍17年
◎通算成績:527登板、38勝42敗79ホールド165セーブ、防御率3.46

◆沢村賞を2度受賞。球団屈指の高卒右腕エース/前田健太(2007-2015)

 一軍登板未経験ながら、高卒2年目に佐々岡真司からエースナンバーである背番号『18』を継承。球団からの期待に応え、2年目ながら9勝をマークした。以降は絶対的なエースとして右腕を振り続け、数多くのタイトルを獲得。北別府学氏と並び、沢村賞も2回受賞している。現在はメジャー(ツインズ)で活躍を続けている。

1988年4月11日生/投手/大阪府出身/右投右打/2006年高校生ドラフト1巡目/カープ在籍9年
◎通算成績:218登板、97勝67敗、防御率2.39(カープ在籍時)

◆3連覇に貢献した豪腕セットアッパー/今村猛(2010-)

 入団2年目以降は、中継ぎとして大きく飛躍。2013年にはWBC日本代表に選出された。2016年からは絶対的なセットアッパー、クローザーとして君臨。中﨑翔太、一岡竜司、ジャクソンらと勝利の方程式を形成し、リーグ3連覇の立役者の一人となった。2019年から不本意な成績が続いているが、復活を期して現在も二軍で調整を続けている。

1991年4月17日生/投手/長崎県出身/右投右打/2009年ドラフト1位/カープ在籍12年
◎通算成績:431登板、21勝30敗115ホールド36セーブ、防御率3.46 ※数字は2021年10月10日現在。