ファンが熱望する内藤選手の“デ・ハポン締め”。一日も早いコロナ禍の収束が望まれる。

◆来年以降の新日本プロレスでのビジョン

 オレはいま欠場中で、とにかく早く復帰することがなにより優先すべきことになります。その上で、来年以降の新日本プロレスでのビジョンを挙げるとするなら、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの中心に再び返り咲くことですかね。

 いま新日本プロレスのチャンピオンは、同じユニットの鷹木信悟という選手です。仲間ではあるけど、身近にそういう存在がいるのはもちろん悔しさもあります。ユニットの先頭、中心にふたたび返り咲いて、オレが周囲の選手にジェラシーを与える存在になりたいですね。

 あと、オレの中でまだ叶えていない目標があって、それは東京ドームでお客さまと一緒に締めのフレーズを大合唱するというものです。これまでも実現できそうなチャンスはあったんですけど、結局いまだに叶えることはできていません。

 コロナ禍になって、会場では声援が飛ばせない状況が続いています。だから、大合唱をするには、オレが東京ドームのメインに立つことはもちろん、コロナの状況が変わらなければ実現しないんです。

 来年、新日本プロレスは旗揚げ50周年イヤーを迎えます。いまのオレの状況を考えれば、毎年1月4日に開催している東京ドーム大会のメインに立つのは、ひとまず来年は難しいでしょう。となると、再来年の1・4東京ドーム大会のメインに立ち、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの先頭に立っている状態で、お客さまと一緒に大合唱できたらいいですね。

 コロナの状況が変われば、ドーム以外の会場にも多くのお客さまに来ていただいて、その上で一緒に大合唱することもできます。コロナ禍になってオレはお客さまに「心の中での大合唱」をお願いしてきましたが、その“心の中での”を取り払うことができる日が早く来てほしいですね。

 本当にいままでコラムにお付き合いいただき、ありがとうございました。ではみなさま、全国のプロレス会場で、そして球場でまたお会いしましょう。アディオス!