◆チームを支える自覚と責任

―シーズン全てを統括的に振り返ると、2015年はどんな1年でしたか?

「開幕戦でも自分が失点していますし、最終戦でも自分が決定的な失点をしてしましました。自分の失点で始まり自分の失点で終わるという、ある意味、僕の1年なのだったと思います。結果的に最終戦では僕の失点がチームにとどめを刺したと思っていますし、そこは重く責任を受け止めています」

―2015年の成績のなかで、一番意識していた数字は何ですか?

「クローザーが投げるイニングはどうしても限定されてくるので、その分先発投手より防御率を低くしていきたいと思っていました。2015年の防御率2.34という数字をマークする投手はたくさんいると思いますし、もっと上を目指していかなければいけないと思っています。2015年に関しては昨季の廉さん(中田)の登板数や防御率を上回ることができたので、次は猛さん(今村)が2012年に残した69試合、防御率1.89という数字を目標にやっていきたいです」

―2015年に一番進歩を感じた部分はどこですか?

「シュートです。スライダーと直球という2本の軸に加わる球種を習得できましたし、黒田(博樹)さんからも、「良いシュートを持っているんだから自信を持っていけ」という言葉をかけていただいたのは嬉しかったです」

●中﨑翔太
1992年8月10日生(29歳)/鹿児島県出身/186cm・100kg
右投右打/投手/日南学園高−広島(2010年 ドラフト6位)
【2021年成績】4試合 0勝0敗0ホールド0セーブ 防御率13.50 4回 1奪三振