知的障害のあるアスリートたちが競技を行う「スペシャルオリンピックス」が11月に広島で開催される。(略称:スペシャルオリンピックス2022広島)大会開催を前に、4月2日に採火式が広島市の平和記念公園で行われた。

有森裕子さん(左から2番目)からトーチに炎を受け継いだ緒方孝市さん(右から2番目)

 採火式を前に松井一實広島市長、大会会長の有森裕子氏、スペシャルオリンピックス2022広島の大会実行委員長・崔希美氏による慰霊碑への献花が行われた。

 その後、原爆慰霊碑付近にある「平和の灯」からランタンに火が灯され、大会サポーターである前広島東洋カープ監督の緒方孝市氏、サンフレッチェ広島アンバサダーの森崎浩司氏、サンフレッチェ広島レジーナ主将の近賀ゆかり選手らによる、トーチランが実施され、沿道からは多くの声援が送られながら、大会火が繋がれていった。

元サンフレッチェ広島森﨑浩司(右)とサンフレッチェ広島レジーナ近賀ゆかり(左)

 有森裕子氏は「世界情勢が困難な時だからこそ、スポーツを通じて平和のメッセージを
届ける意義は大きい」と挨拶をした。

 トーチランに参加した大会サポーターは、以下のようにコメントを寄せた。

緒方孝市氏
「この大会をしっかり盛り上げていけるように、いろんなところで頑張っていきたいと思っています。
選手のみなさん、アスリートのみなさんはこの大会に向けて、日々努力されていると思います。大会では日々の練習の成果をしっかり発揮してもらいたいです。また、我々サポーターとしては選手たちにしっかりと声援を送りたいです。みなさんの声援がアスリートのみなさんにとって勇気になり、大きな力にもなると思っています」

森﨑浩司氏
「トーチランという機会もなかなかないですし、たくさんの方々に声援を送っていただいて気持ち良く走らせていただきました。大会に参加される選手のみなさんが自信を持って参加していただきたいですし、僕は大会サポーターとして、より大会成功に向けてたくさんの方に知っていただけるように頑張りたいです」

近賀ゆかり氏
「走らせていただいて、とても楽しかったです。スポーツの力はあると思っているので、みなさんと一緒に盛り上げていきたいです」

 「スペシャルオリンピックス2022広島」は11月4日から3日間、広島県内で行われる。