このプロ野球選手の「柔軟性」に注目

言葉だけではイメージしにくい部分もあると思うので、プロ野球選手を例に出してみます。しっかりと股割りができているのはどんな選手か、何選手か挙げてみたいと思います(僕自身が映像や写真などを見ての判断です。予めご了承ください)。

まずは1人目。かつてカープのエースとして活躍し、いまや大リーグで活躍している「マエケン」こと、前田健太投手です。

 

あの躍動感のある投球フォームを支えているのはまさに柔軟性です。前田健太選手のフォームを写真で見ていただくと、股がしっかりと開いているのが分かると思います。

2人目はカープで長年リリーフとして活躍している一岡竜司投手です。一岡投手の投球フォームを見ると、前田健太投手と同じくしっかりと並進運動(並進運動とは何か補足説明がほしいです)ができています。あの球威の強さを生むバネを効かせた投球フォームの土台には、一岡選手が鍛え上げたしなやかで柔らかい体があるはずです。

 

また、他球団ですが、トレーニングを担当しているオリックス・バファローズの山岡泰輔投手も股割りをしたとき、床にスッと胸がつくほど体が柔らかいです。山岡泰輔投手の投球フォームも、ぜひ検索してみてください。

そしてもう1人、衝撃を受けた投手がいます。それが今年、千葉ロッテマリーンズにドラフト1位で入団した佐々木朗希投手です。190cmの長身から投げ込まれる、160キロを超える豪速球が持ち味の大型投手です。

メディアを通じて股割りの写真を見たのですが、佐々木朗希投手の股関節もとにかく柔らかく、ほぼ180度開いていました。

一度、佐々木朗希投手が投げる際の足の使い方を見てもらいたいのですが、上に挙げた3投手と同じように柔らかい使い方をしています。あれだけの身長があって体はしなやかで柔らかい。佐々木朗希投手がどんな投手に育っていくのか、今から楽しみでなりません。

野球上達に欠かせない柔軟性については、次回以降のコラムでも引き続き取り上げていきますのでお楽しみに。

最後に、「Mac’s Trainer Room」の新しいプロジェクトを紹介させてください。

5月下旬に東広島を拠点とした新しい中学硬式野球チームを立ち上げました。野球だけではなく、日本で必須となってくる「英語」、そして、「正しい身体作り」を学べる、これまでにない野球チームになっています。現在、選手募集を開始していますので、気になる方はぜひHPにアクセスしてみてください。

東広島ポニー 中学硬式野球チーム

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高島誠(たかしま・まこと)
広島県東広島市の西条町にある、野球専門のトレーニングジム「Mac's Trainer Room」の代表。オリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)、MLBワシントン・ナショナルズのトレーナー経験があり、現在も数多くのプロ野球選手とトレーナー契約を結んでいる。趣味はパルクールとサウナで、サウナ・スパスペシャリストの資格も持つ。野球トレーニングのオンラインサロンの運営、【英語】x【身体作り】x【野球】がテーマの中学硬式野球チーム「東広島ポニー」に携わるなど、様々な分野で活躍。「Mac's Trainer Room」のYouTubeチャンネルでは、野球トレーニングに関する動画を公開中。
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