カープOBであり、現在はクリケット選手として活躍する木村昇吾氏が、今季のカープの戦いぶりを独自の視点で分析。今回は、チーム1位の安打数(4月26日時点)を誇る西川龍馬について語ってもらった。

カープ打線を牽引する西川龍馬(今年の春季キャンプで撮影)

◆毎年モデルチェンジを繰り返す巧みな技術

 皆さんこんにちは!昇吾です!

 夏かと思う位暑い日が来たかと思えば急に寒くなったりと、体温調節が難しく一日の中でも寒暖差が大きくて服装も迷ってしまう僕です…。

 我がカープは現在2位と好調をキープ!

 負け試合も接戦だったり、サヨナラ勝ちをおさめたりと現状のチーム状態は良い!

 その勝ちを手繰り寄せるには点を取らない事には始まらないのですが、その攻撃陣を牽引してるのが言わずと知れた天才打者、西川龍馬!

 打率、出塁率が高くチャンスにも強い!一発もあり、何かしてくれそうと言う期待を持たせてくれる打席は見ててワクワクしますよね〜

 西川君とは入れ違いで一緒にプレーはしていないのですが、入団当初から噂は聞いてて、東出(輝裕)一軍野手総合コーチからも『あれは天才…言う事ない』とw。

 僕も一回で良いから彼からそんな事を言われたかったですが、彼が言う位やから相当なんやろなと思って注目してましたね!

 毎年、バットのトップの位置やバットを寝かせたりなど、モデルチェンジを繰り返し、3割をコンスタントに叩き出す打撃の一番の理由はインパクトの際に手首を返さずに面でボールを捉える技術!

 言うなれば羽子板の面がずーっと投手に向いてる状態。

 この時間が長ければ長い程、ボールを捉える確率は上がりヒットになりやすく、尚且つ難しいボールはファールにも出来、相手バッテリーからしたら嫌でしょうね。

 あっさりと終わる時も勿論ありますが、打てると思ってバットを出した結果なのでこれは仕方ないですし、振った事によって得れるものがあるので、それを次に繋げていく。

 なので、打てると思ったボールはストライクゾーンの外だろうがヒットに出来れば問題無し!現にワンバウンドまでヒットにしてますもんねw。

 あの打ち方は僕の今チャレンジしてるクリケットの打ち方!

 クリケットは野球の原型と言われ、投手がワンバウンドを投げて打者がそれを打つ!

 クリケットのバットは木製で羽子板の大きい版。

 でも西川君は野球のバットでワンバウンドをヒットにw。

 その映像を観た時に『クリケットやん!』って思わず声出ましたもんw。

 どんな打順でも対応出来る対応力も彼の凄さの一つなので、希代のヒットメーカーの打撃がチームを勝利に導き、見る者を惹きつけるバッティング技術を毎試合楽しみにし、参考にしたいと思いますw

ではまた〜!

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◆ライター 
木村昇吾(きむら しょうご)
1980年4月16日、大阪府生まれ。尽誠学園高で3年夏に甲子園出場。愛知学院大に進学し、遊撃手でベストナインを5度獲得するなど活躍。2002年ドラフト11位で横浜に入団。2007年オフに広島にトレードで加入すると、一軍に欠かせないユーティリティープレイヤーとして活躍した。2015年オフに西武にテスト生で入団。2017年にクリケットに転身すると、2018年にはクリケット男子日本代表強化選手団に選出された。クリケット界の世界最高峰であるインディアン・プレミアリーグ(IPL)での活躍を目指し、現在も競技を続けている。

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