投手陣の奮闘もあり、リーグ上位をキープする今シーズンのカープ。今回のコラムでは、エース・大瀬良大地の姿がチームに与える影響について語ってもらった。※取材は5月上旬。

今季も開幕から先発ローテを担う大瀬良大地(今年の春季キャンプで撮影)

◆大瀬良大地は納得の月間MVP

 ここまでエースとして投手陣を引っ張ってくれている大瀬良が、3・4月の月間MVPを受賞しました。先発として4勝したことももちろんですが、4月29日の中日戦(バンテリンドーム)での完封勝利も大いに影響しているでしょう。彼の頑張りがチームに与える影響は大きなものがあります。

 月間MVPの受賞は大瀬良自身の励みにもなるでしょうし、ほかの投手陣にも「大瀬良に続け」という気持ちで頑張ってほしいですね。特に同期の九里は、チームメートでありライバルという関係でもありますから、互いに良い刺激を与え合いながら勝ちを積み上げていってもらいたいと思います。

 5月24日からは交流戦が始まっています。開幕からの6連勝もあり、貯金もある状態で4月を乗り切っています。残りの試合を一つでも多く勝ち越し、先発陣の状態を維持しつつ、リリーフ陣もしっかりと整備した状態で交流戦を戦ってほしいものです。

 今シーズンはいずれのチームもカード3連勝か3連敗というパターンが多いですから、交流戦では初戦に投げる投手が非常に重要になってくるでしょう。各カードの初戦をしっかりと取り、チームを波に乗せるような投球をしてもらいたいと思います。

 課題のリリーフ陣に関しても、先発以外の投手にとっては逆にチャンスだと捉えて、そのチャンスをつかみ取るような投球を見せてもらえればと思います。先発陣の救世主・アンダーソンが出てきたように、中継ぎ、セットアッパーの救世主も出てきてほしいですね。