6月25日にマツダスタジアムにて「第1回株式会社体育社旗杯争奪 日本リトルシニア1年生新人中国大会」の開会式が行われた。

 梅雨時期だけに天気が心配されたが、朝から晴天に恵まれ、全15チームが参加した。開会式では入団証書の授与が行われ、大会会長による挨拶、株式会社体育社の祝辞が述べられると、最後にサプライズゲストとして元カープの達川光男氏が登場。スタンドに詰めかけた大会関係者、来場者からは大きな歓声が上がった。

開会式にサプライズで登場した達川光男さん

 達川氏は祝辞もそこそこに、「打たれたり、抑えたり色々ありますが、練習をしっかりしていなければ良いプレーはできないよ。おじさんたちは、君たちの歳から1日も欠かさずにやっていたことが1つあります。それは、腕立て20回! 朝昼晩と同じように欠かしたことはない。やり方を教えます!」と、即興の“腕立て伏せ指導”がいきなりスタート。

 軽快なトークを展開しながら自ら腕立て伏せを実演すると、18チームの子供たち全員に独自の腕立て伏せを指導。子どもたちは目を輝かせながら行い、スタンドの保護者、関係者からは笑いに包まれ、一気に和やかな雰囲気となった。

 即興の“腕立て伏せ指導”の最後には「努力した人が成功する人とは限らないけど、成功した人は必ず努力をしています。今日は日頃の成果を十二分に発揮してください。すぐに上手にはならないけど、毎日1つずつやってください」と締め、約15分に及ぶ指導は終了した。

祝辞を述べた直後、即興で腕立て伏せを実演する達川さん
開会式の最後は達川さんによる“捕球式”が行われた

 さらに、開会式の最後には達川氏が全チームの代表者からの投球を捕球する“捕球式”が行われた。子どもたちは、プロ野球界のレジェンド捕手が構えるミットを目掛け、それぞれ力一杯に投球し「ナイスボール!」とグラウンド上では達川氏の声が響き渡っていた。また捕球した選手の中から、達川氏が選ぶ一番良い選手は、高川学園リトルシニアの田中佑磨くんが選ばれた。

 開会式後、マツダスタジアムで行われた第一試合(東広島-呉昭和)では、再度達川氏が登場。今度はマウンドに上がり始球式を務め、66歳とは思えない速球を投げ込み、場内を盛り上げた。