―鹿島戦では、ゴール後にコーナーフラッグへ走り、佐藤寿人さんを彷彿とさせるパフォーマンスを見せてくれました。

 「4月17日のジュビロ磐田戦(△2―2)でも同じパフォーマンスをしたのですが、エディオンスタジアムでも絶対にしたいと思っていました。ユースの頃に強いサンフレッチェを見ていて、その中心にいる佐藤寿人選手はずっと憧れでした。同じFWの選手ということもあり、自分の目指すべき理想の存在です」

―ここまでで一番印象に残っているのはどのゴールですか?

「湘南戦でのリーグ初ゴールです。それまでは、内容の良い試合をしている手応えを感じつつも勝利できていませんでした。どんな内容でもまずは勝つことが大事。チームのシーズン初勝利につながるゴールになったので、特に印象に残っています。ちょうどスタメン出場が定着し始めた時期でもあったので、自分にとってもチームにとっても、好調の流れを作ることができた分岐点になったのではないかと思っています」

―これから夏場の厳しい連戦が始まりますが、上位を狙える手応えは?

「どの試合であっても、『負けるはずがない』という意識でプレーしています。5月28日の名古屋戦(○1―0)のように、フリーキックの1点を守り切って勝利できる試合が増えれば上位にいけると思います。追加点を取りに行くというチームのスタイルは、相手にとって脅威のはずです。これだけの圧力を90分間かけ続けることができれば、1点以上は取れると思います。その上で、広島の強いDFラインとGKがいれば、負けることはありません」

―今シーズンの目標を教えてください。

「個人としては、2桁得点2桁アシストで20ゴール以上に絡むことを目標にしています。点を取るだけではなく、アシストもパスも出せる選手を目指しています」

――では、サッカー選手としての目標は?  

「海外に挑戦して、世界に通用する選手になりたいと思っています。大迫選手が日本代表に選ばれましたが、自分も日本代表として戦える選手になりたいです」

●満田誠
1999年7月20日生 熊本県出身
170cm、63kg/FW
ソレッソ熊本-広島ユース-流通経済大-広島(2022〜)
シャドー、CFを主戦場とするアタッカー。
大学4年間で培った シュート精度の高さ、推進力のある突破を武器にゴールを量産する。