7月27日、広島市吉島体育館で、広島ドラゴンフライズシーズン初の全体練習が行われた。この日の練習には、新加入の上澤俊喜を含めた6選手が参加。ウォーミングアップでは笑い声が上がるなど、和やかな雰囲気で練習はスタートした。

 カイル・ミリングヘッドコーチが「オフの課題として、フィジカルをしっかり鍛えていこうと話をしていた。今シーズンは対人の強度を上げていきたい」と話した通り、終盤にはディフェンスを重視したトレーニングも実施。約2時間、ハードな練習で汗を流した。

 B1での3シーズン目を迎える今シーズンは、寺嶋良、辻直人ら主戦力が残留した一方、トーマス・ケネディ、グレゴリー・エチェニケらが退団。新たにドウェイン・エバンスら3選手を獲得するなど、外国人戦力に大きな入れ替えがあった。新外国人選手の合流は8月の予定。その後チームは福山市で合宿を行い、9月11日からはプレシーズンマッチが予定されている。

 国内外の戦力も揃い、プレーオフ進出が期待される今シーズンの広島ドラゴンフライズ。ホーム開幕戦は10月11日、横浜ビー・コルセアーズと対戦する。

 練習に参加した選手、監督のコメントは以下の通り。

【寺嶋良選手】
「昨シーズンはプレーオフ進出を逃して悔しい思いをした。今シーズンは、必ずプレーオフに行けるようにチーム全員で頑張りたい」

新加入の上澤選手とは同ポジション。「良い部分は吸収しながらやっていきたい」と話す寺嶋選手。

【辻直人選手】
「オフはフィジカル強化を課題に取り組んできた。開幕までの2カ月は、まずは積み上げていく段階。シーズンを通してチームとしても成長して、最強のチーム、ベストなチームをつくっていきたい」

「今シーズンは、勝ちに貪欲になる文化を作り上げたい」と語った辻選手。

【朝山正悟選手】
「毎年この時期は、シーズンに向けてわくわくした気持ちになる。開幕に向けて練習を重ねる中で不安も出てくると思うが、その不安をチーム力で自信に変えられるようなシーズンにしていきたい」

コロナ禍で交流が持てなかったファン、ブースター、スポンサーへの感謝も口にした朝山選手。

【カイル・ミリングヘッドコーチ】
「合流できていない選手が何人かいるが、とても良い練習初日になったと思う。昨シーズンは良い形で終えられたと思っている。その自信を持って今シーズンを戦っていきたい。ファンから見ても楽しいバスケットができるのではないかと自負している」

広島では2シーズン目を迎えるカイルHC。ヨーロッパでのコーチ歴を経て、2020-21シーズンまでは横浜ビー・コルセアーズのHCを務めた。