2021年シーズン途中から、ショートへのポジション定着を目指し奮闘を続ける小園海斗。名手・菊池と二遊間を組み広島の内野を守る小園にかかる期待は大きく、自身も高校時代から変わらず「日本一のショート」への思いを口にしている。

 ここでは、2021年7月に収録した小園海斗・独占インタビューをお届けする。プロ4年目を迎えた小園が語る、ショートの醍醐味とは。

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日本を代表するショートへ。小園の挑戦は続いていく。

◆攻めない守りで後悔したくない

─小園選手が考えるショートについてお伺いします。高校時代から『日本一のショート』という言葉を大事にされています。プロとなった現在も変わりはないですか?

「そうですね。日本一のショートを目標にすることに変わりはないですし、いつか『日本一のショートは小園』と言ってもらいたいと思っています。今の状況ではまだまだなんですけど、そこを目指してやるしかないですし、やっていきたいという気持ちが強いですね」

─学生時代からショートを守られてきて、守備の意識において一番大事にしていることは何ですか?

「一番は『攻めることが大事』だと思っています。臨機応変ですけど、打球によって攻めることもありますし、昨年から守っていても『攻めていく』ということはずっとやっていることです。攻めないで後悔したくないですし、技術がまだまだないのですが、日々反省をして、練習をして、うまくなっていくしかないと思っています」

─ショートの魅力、面白さはどの部分にあると感じていますか?

「やはり捕球時にジャックルもできないですし、ミスのできないポジションだと思っています。だからこそ、ショートとして1つのアウトを取れたときに魅力を感じますし、面白さというのも感じています。ミスをしたくないと考えるのではなく、攻めていく中でアウトを取ることができれば、チームに貢献できますし、サインプレーもありますし、すべての面で面白さと難しさがある部分に魅力を感じていますね」

─ちなみにカープの歴代ショートの選手のプレーは映像で見たことはありますか?

「梵(英心・現オリックスコーチ)さんや(田中)広輔さんのプレーはもちろん見たことがありますが、もっと昔の先輩方のプレーはあまり見たことがないですね(苦笑)」