リーグ戦3位、天皇杯準優勝、ルヴァン杯優勝。クラブ史に残る飛躍を見せた2022年のサンフレッチェ広島。日本代表では森保一監督、浅野拓磨選手など元広島勢の活躍も光った。

 今回の対談では、広島とサンフレッチェを愛する吉田安孝氏と森﨑浩司アンバサダーが、今シーズンのサンフレッチェと、W杯カタール大会をたっぷり語り尽くす!

毎年恒例となった2人の対談。今回は、直前に行われたW杯の話題でも盛り上がった。

何はなくとも、話題はまず11月から開幕したW杯カタール大会に……

ー吉田安孝さんと森﨑浩司アンバサダーの対談は、今回で3回目となります。以前は、森﨑和幸さんもまじえて3者対談というのもありました。

吉田「僕が長男、カズが次男、浩司が三男という感じだよね」

森﨑「今日は残念ながら、1人欠席ですけど(笑)」

ー本日もよろしくお願いします。

森﨑吉田「よろしくお願いします」

吉田「今朝(12月2日に対談実施)はちょうどW杯グループステージ第3戦(12月2日・28時〜スペイン戦)があったわけだけど……試合は見ていた?」

森﨑「もちろん、見てました!」

吉田「初戦(11月23日)でドイツを破った時もしびれたけど、今回のスペイン戦もすごかった」

森﨑「いやぁほんと……率直に、すごいなと思いましたね。あれだけ我慢強い戦い方の方向性を示して戦えるのは、森保監督ならではというか……。サンフレッチェの監督時代も我慢しながら戦うスタイルでしたが、W杯でもその戦い方はブレていないなと感じました」

吉田「ベンチもサンフレッチェでコーチ経験のある人がたくさんいたし、システムや、途中で投入した選手が流れを変えるところも、まさに『サンフレッチェのサッカーだ』と思って見ていたよね」

森﨑「前半は我慢して、後半は持っていた『切り札』をつかって仕掛けていく。2015年のサンフレッチェを見ているみたいでしたね」

ー日本代表は『死の組』とも呼ばれたグループEに入り、事前評価はあまり高くありませんでした。お2人は森保ジャパンをどのようにご覧になっていましたか?

森﨑「ドイツとスペインが同組で、正直、『厳しいグループだな』と思っていました」

吉田「いちサッカーファンの目線としては、日本代表がドイツ、スペインと対戦する試合を見る機会なんてないから、『よっしゃー!』という気分だったけどね(笑)」

森﨑「それも、親善試合や強化試合でもなく、W杯ですしね!」

吉田「僕は、日本代表を応援する気持ちはもちろん、『森保一を応援したい』という気持ちもすごく大きかった」

森﨑「そうですね。僕も、日本代表はもちろん応援するんですが、『森保監督を応援している』という感覚でもありました」