◆2人だからこそわかる、森保監督の思いと表情。注目すべきは……

サンフレッチェ広島では、コーチと監督を歴任。チームを3度の優勝に導いた森保一監督。

ーお2人だからこそ感じられた、森保監督の変化はありましたか?

吉田「国歌斉唱で涙ぐんでいたり、試合後のインタビューでは目が血走って、ギョロギョロと動いていたり……いろいろな表情があったよね。森保監督は、メディアに対しても悪いことは言わないじゃない?」

森﨑「そうですね」

吉田「ただ、言葉に出さなくても、すごく伝わってくる思いがある。僕は森保監督のあの表情が大好きで(笑)」

森﨑「マニアックですね(笑)」

吉田「浩司はそのあたりをどう感じた?」

森﨑「広島時代から変わらないスタンスだなと思いましたね。これだけの大きな舞台で、試合後にはいろいろな感情があると思うんですが……サッカーのスタイルと同じで、本当に“我慢”されていたと感じます。森保監督は絶対に悪いことは言わないですけど、気持ちが入った時は、やっぱり〝目〟がすごいので」

吉田「ぜひみなさんにも、森保監督の〝目〟を意識してほしいなと思います(笑)。ドイツ戦では、(浅野)拓磨の存在も大きかったね」

森﨑「代表入りにも賛否ありましたし、直前にケガをしてコンディション的にも気になっていました。ただ、拓磨の良さは、何度失敗しても続けられるメンタリティですよね。それは広島で森保監督の指導を受けて身につけたものでもあると思うので、監督としても、自分の考えをしっかり理解してプレーに表現してくれる選手だと感じていたんじゃないでしょうか。ドイツ戦では結果も残しましたし、選ばれて正解だったと思いますね」

ードイツ戦でのゴールはいかがでしたか?

森﨑「ゴールというより、あのトラップですよね」

吉田「そうだよね!」

森﨑「もう、あれは見たことない!(笑)」

吉田「あんなトラップ、今までにないよね!」

森﨑「まさにあれは『神トラップ』ですよ。彼のサッカー人生でも、ナンバー1のトラップだと思います。一緒にプレーしていたからこそ、『拓磨、そんなに技術高かったんだ』と驚きました(笑)。試合後の監督とハグも、しびれましたね」

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