2013年U-18日本代表で4番を務め、高校球界屈指の強打者として注目され楽天入りした内田靖人。その後、プロの世界に9年間身を置いた男が社会人野球の世界に飛び込んだ。入団初年度ながら、野手最年長としてチームをけん引する立場となった今、新天地での思いを語った。(取材は2月上旬)

2023年シーズンからエイジェック硬式野球部に入団した、元楽天・内田靖人。

――まずはご自身のアピールポイントを教えてください。
「1番はバッティング、長打力が売りです。中軸を打ってチームの勝利、日本一に貢献できるような活躍をし、『エイジェックに内田あり』と言われるようなそんな活躍をしていきたいです」

――プロ野球から社会人野球への転身ですが。
「社会人野球自体を見た経験は少ないのですが、都市対抗や日本選手権などの大きな大会はチームのロッカールームで流れていたので見ていました。プロ野球顔負けの大応援の中で試合ができますし、応援してくださる方の顔がわかる分、力になるのではないかと思っています。早く僕も試合をしたいです」

――数多くのチームがある中でエイジェック硬式野球部を選んだ理由は?
「他のチームにはない勢いと、強豪チームがたくさんいる北関東リーグに所属していて、新しくチャレンジするなら、チームの歴史を自分たちがつくり上げられる方が楽しいと思い選びました」

――普段はプロ野球選手を養成するエイジェックのアカデミー事業部に所属されています。
「まだまだ貢献はできていませんが……。エイジェックを選んだ理由の1つはアカデミー事業部があるということでした。楽天を戦力外になった後、高卒プロですと、キャリアの幅が狭く、野球を仕事にしないと自分を活かせる部分は少ないと感じていました。今回エイジェックから話をいただいた際、率直に“セカンドキャリア”の相談をさせていただきました。その中でアカデミー事業部の話やエイジェックとしてアスリートのセカンドキャリアを支援しているというお話があり、ぜひプレーしたいと加入を決めました」

――今後、野球を辞め、セカンドキャリアを歩むことになった場合にもそういう道に?
「そうですね。小中学生に教えるのも良いなと思いますし、社会人チームにも良い選手やプロへ行きたいと思っている選手はいるので、そういう選手に教える立場になりたいですね」

――1月のチーム合流から、ここまでのチームのイメージを聞かせてください。
「雰囲気はすごく良いです。社会人でプレーをするのは初めてなので、他のチームがどうなのかは分からないのですが、上を目指せるチームだと思います。ただ、若い子が多いチームなので、自分の取り組む姿勢を見せ、良い影響を与えられるようにしたいです」

――内田選手は野手の中で最年長となります。
「投手は高野圭佑さん、野手は僕で最年長・新加入コンビです。僕はあまり人に言葉で伝えられるタイプではないので、姿勢で見せて、1つでもみんなの学びになってくれれば良いなと思っています」

――チームメートで目を引く選手はいますか?
「木本凌雅や須藤誠太は同じファーストで右打ちということもあり、良いバッターだなと思います。その他の選手たちもポテンシャルが高い選手ばかりです。シーズンに入ってからも頼りになる選手たちだと思うので、今から楽しみです」