8月7日(月)に行われたボーイズリーグ エイジェックカップ第54回日本少年野球選手権大会の決勝は、大阪柴島ボーイズ(大阪)と明石ボーイズ(兵庫)の一戦となった。

明石ボーイズの先発は2年生の空投手

どちらが勝っても初優勝の決勝

 ゲームは1回表にいきなり動いた。明石ボーイズの先頭・川上慧選手が左安打で出塁し、送りバントや中安打で1死2・3塁の好機を作る。ここで四番・大塚弥選手のスクイズで1点を先制した。二塁走者も一気に本塁を狙ったが、大阪の落ち着いた守備で本塁タッチアウト。追加点は許さなかった。

 明石の先発は2年生の空昊太投手。スライダーを効果的に混ぜながら、大阪打線の的を絞らせない投球で、走者を出しながらも決定打を許さない粘り強い投球が光った。また明石打線も効果的な適時打が出て、1回先制、4・5回に中押し、7回にはダメ押しと、終始試合を有利に進めていった。

「ミスをしない方が勝つと、普段から子どもたちに聞かせています」と筧新吾監督の期待どおり、この日の明石ボーイズはノーエラーで守備力も光った。また筧監督は「目立つ選手がいるわけではないから、全員でコツコツと戦うことがウチの野球」と戦前のコメントしたように、1点ずつ得点を重ねて明石ボーイズらしい試合運びができたようだ。

全国優勝までチームを引っ張ってきた明石ボーイズ宮階キャプテン

 試合は、空投手から山㟢暖太投手の2年生投手リレーで、0-5で明石ボーイズの勝利。明石ボーイズの初優勝が決まり、各リーグの覇者が集うエイジェックカップへの出場権を得た。「みんなの力で優勝できてとれもうれしい。甲子園で行われるエイジェックカップも楽しみにしています」と明石の宮階健太キャプテンは、試合後に満面の笑顔で答えてくれた。

 中学硬式野球各リーグの勝者が集う1stエイジェックカップは8月28日大阪シティ信金金庫スタジアム、8月29日阪神甲子園球場(決勝)で、中学硬式野球リーグの垣根を越えた大会として初開催される。

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