エイジェックカップに出場した全5チームで記念撮影

◆選手たち全員の顔が輝いていた

「負けたチームはみんなが悔しがり、勝ったチームは全身で喜びを表現していました。どのチームも全員が全力でプレーする姿に、野球にかける思いをとても強く受け取らせていただきました。実はこの大会が、単なる思い出づくりの場なってしまうことを私たちは一番恐れていたのですが、選手たちの戦いぶりを見ているとそんな心配は全くなく、本当に感動させていただきました。全力を出し尽くして戦った甲子園球場での決勝の姿を見ていても、中学生にとって非常に価値のあるものだと改めて認識させられ、5団体の垣根を越え、甲子園でエイジェックカップを開催した意義は、選手たちの輝いている顔を見れば誰もが認めるような、素晴らしい大会になったと感じています」

甲子園球場で開催することは単なる大会としての目玉ではなく、野球に関わる中学生たちの大きな目標となった。実際に甲子園球場のグラウンドへ足を踏み入れた選手たちからは『こんな大きな球場で、憧れの場所で野球ができるなんて!』、『高校生になってまた絶対にここへ戻ってきます』といった多くの声を聞くことができた。

「関係者、保護者の皆様、監督・コーチの皆様など、多くの方に『素晴らしい大会を主催してくれてありがとう』と、非常にありがたいお言葉をいただきました。初めての大会で、足りないところは多々ありましたが、次回へ向けて励みになっています。初日で敗退してしまった3チームは甲子園で試合ができませんでしたが、次回は参加される全チームが甲子園で試合ができるよう、検討していきたいと思っています」

意見の衝突、細かな調整、スケジュールの難航、そして多くの人たちの協力。『中学硬式野球を甲子園で』を合言葉に進んできたエイジェックカップは、最後にたくさんの笑顔を運んで来てくれた。そしてすでに、この大会をこの先へつなげていくことが大切だと、第2回大会へ向け少しずつ動き出している。

「中学野球だけでなく、女子野球や社会人野球、そしてさまざまなスポーツにおいて弊社の総合力を活かし、これまで以上の貢献ができればと考えています。この大会も、みなさんの力をお借りしながら、より良いものに育てていきます」

中学球児たちの新たな目標となったエイジェックカップ。この大会が、野球の未来を創るためのきっかけの一つになったことは間違いない。