昨日予定されていたマツダスタジアムに戻っての阪神3連戦の初戦は雨天中止。今日は仕切り直しの一戦となる。

カープは昨日先発予定だった大瀬良大地が、スライドで先発マウンドにあがる。開幕のDeNA戦からナイターでの登板が続き、昨夜もナイターの試合時間に合わせて調整。本日はデイゲームのため調整面での心配はあるが、これまで先発やリリーフで数々の経験を重ねてきたエースの適応力に期待したい。大瀬良は、開幕から2試合連続で完投勝利をあげており、今日も完投を果たし3戦連続となれば、カープでは1984年の北別府学以来の記録となる。

課題はリリーフ陣。開幕からここまで、リリーフ陣の防御率は4点台後半と安定感がない。佐々岡監督は、2日のヤクルト戦でサヨナラ負けを喫したクローザー・スコットの2軍での再調整を決め、昨季12ホールドをあげる活躍をみせた左腕・中村恭平を昇格させた。一刻も早い勝ち継投の構築が必要なだけに、中村恭の起用法も見どころの一つだ。

阪神は西勇輝をスライドさせず、当初の予定通り左腕・岩貞祐太が先発マウンドへ。昨シーズンのカープ戦は、マツダスタジアムで2試合に登板し、0勝2敗、防御率5.63の成績が残っており、カープ打線は岩貞祐太を苦にしていない。右打者が攻略の鍵を握るだけに、好調を維持するピレラ、堂林翔太のバットに期待がかかる。カープ打線は11試合のうち7試合で2ケタ安打を放ち、2日の試合では主力の代わりにスタメン出場した安部友裕、長野久義が結果を残すなど、一体感も増している。岩貞祐太はこれまで先発した2試合ともに4回までに3失点しているだけに、今日も序盤から塁上を賑わし、早めに得点を奪いたい。

昨日の試合が中止になったことで今日からの9連戦が決定。厳しいスケジュールが待っているが、2勝10敗と元気のない阪神に連勝し、地元・広島で上昇のきっかけをつかみたい。