新型コロナウイルスの感染拡大を受け、1951年から途切れることなく開催されていたオールスターゲームが中止となった。交流戦に続く中止発表だっただけに、プロ野球を愛するファンの間で衝撃と共に受け止められた。
そこで当WEB上では4回に渡り“カープとオールスター”に焦点を絞り、記憶と記憶に残る数々の名シーンをプレイバック。第1回目、第2回、第3回に続き、今回は第二次黄金期を迎えた2010年から2019年までを振り返る。
◆2010年/マツダ 前田健太が両リーグ最多のファン得票数で選出!
自身初の開幕投手を務め勝利を収めると、前田健太はその後も抜群の安定感で勝ち星を積み上げていった。
防御率も格段に向上し、交流戦では球界を代表する投手であるダルビッシュ有と白熱の投手戦を展開。その試合を制することで前田健の名前もカープの枠を超えて認知され、オールスターゲームではファン投票両リーグ最多の得票数を集め初出場を果たした。
第1戦で先発登板を果たすと、2回を無失点で乗り切り勝ち投手に。本当の意味で“スター”の仲間入りを果たした前田健は、最終的に最多勝利、最優秀防御率、沢村賞など投手部門のタイトルを総ナメにする活躍を見せた。
◆2012年/長良川 堂林翔太が2年連続でプラスワン選出
投票、選手間投票、監督推薦の選手以外から最後の1名を決めるファン投票『プラスワン』が、60回大会特別企画として2010年から導入された。
2012年には堂林翔太が選出され、カープの野手では史上最年少となる20歳でオールスターゲームに初出場。全3試合に出場し無安打に終わったが、翌年もプラスワン投票で選出され出場を果たしている。