1982年6月22日生、東京都出身/180㎝・102kg/新日本プロレス所属。フィニッシュホールドであるデスティーノを決め、史上初のIWGP二冠王者に輝いた内藤選手。

◆逆転の内藤哲也

 オレも『逆転の内藤哲也』っていうワードを使わせてもらっていて、去年二冠王座を4選手で争っているときも、無冠のオレが一番ベルトから遠い位置にいました。でも今年の1・4&1・5東京ドーム大会で2連勝して、一気に一番上まで駆け上がって、二冠王者になった。まさに『逆転の内藤哲也』をお見せすることができましたよ。

 実際に逆転劇を見せたことのある立場として言うなら、それまで負けていて逆境にいるわけですから、やっぱりプレッシャーは半端ないです。でも逆転を達成したときのうれしさ、達成感というのは普段にも増して大きいものがありましたし、応援して下さっていたお客様にはさらに大きな達成感、感動を届けられたんじゃないかなと思います。

 ただオレは二冠王者になった1・5東京ドームの試合後に、KENTA選手からの襲撃を受けて、逆転の余韻が吹っ飛んでしまったんですよね。これを野球に例えるなら、9回表に逆転したけど、9回裏にデッドボールから相手チームと乱闘になって、勝ったけど後味が悪いみたいな感じですかね(笑)。

 そんなこんなで内藤哲也が選ぶ“思い入れ”ベストゲームは、いかがでしたでしょうか。次回も引き続きベストゲームをお届けする予定なので、楽しみにお待ちいただければと思います。

 では、今回はこのあたりで失礼させていただきます。次の連載まで、トランキーロ…あっせんなよ!