2024ペナントレースが3月29日に開幕する。昨季2位の新井カープは、入団11年目にして初の開幕投手を務める九里亜蓮を筆頭に、投手陣の顔ぶれも充実。野手陣も熾烈な定位置争いを続けている。

 ここではカープOB・大野豊氏が、キャンプ・オープン戦を通して見てきた今シーズンの戦力を独自の目線で解説する。(数字は3月11日の取材時点)

2020年、2021年には50試合以上に登板した塹江敦哉投手

◆プロ10年目、新フォームの塹江も期待大

 今シーズンのカープ投手陣の顔ぶれを見ると、先発・中継ぎともに期待の選手、注目の選手がたくさんいるのではないかと感じます。ここでは、開幕2戦目での登板が決まった黒原拓未、そしてプロ10年目を迎えた塹江敦哉に注目していきましょう。

 まず黒原ですが、キャンプでも安定感のあるピッチングを見せていましたし、投げ急ぎがなく、落ち着いた投球ができるようになっている印象です。その分、コントロールも非常に良くなっていて、良い方向に向かっているように感じられます。

 塹江に関しては、ピッチングフォームを変化させているところに注目したいですね。益田武尚と同じように、今シーズンからサイドスローに変化させています。オーバーハンドで投げていた時のようなストレートの強さも戻ってきていますし、スライダーの制球力もかなり安定感が出てきました。今の投球フォームをしっかりと自分のものにできている証ではないでしょうか。

 投げる中で結果も残し、結果が出ることで自信もつく。自信がつくことで、さらに良いピッチングが出来るようになる。塹江には、そんな良いサイクルを期待しています。