3月30日、エディオンピースウイング広島でサンフレッチェ広島-ガンバ大阪(J1第5節)が行われた。互いにここまでリーグ戦では無敗(広島・2勝2分、G大阪・2勝1分)同士の対決となった一戦は激闘の末、1-1でドローで終わった。
試合は序盤から目まぐるしく攻守が入れ替わりながら展開した。主導権を握りきれないまま前半を0ー0で折り返した広島は、75分に新加入の新井直人、第3節の鳥栖戦(3月9日)でインパクトを残した小原基樹を投入。しかし、直後にG大阪のカウンターから失点し追いかける展開に。そのわずか3分後、ゴール前でこぼれ球に反応した新井がペナルティエリア外からダイレクトシュート。地面を這うような弾道でゴール左隅に突き刺さり、起死回生の同点弾となった。
新井は取材後、「自分が入った直後にビハインドになった。そこから勝ちにつなげるために何をするべきかを自分のなかで考えながらやっていた。ボールが転がってきて、迷いなく振り抜くことができた。広島でのデビュー戦、思い切ってやる必要があると感じていたので、その『思い切り』がゴールにつながったと思う」と得点シーンを振り返り、「サポートしてくれる家族、周りの人たちのおかげで今の自分がある。感謝したい」と周囲への感謝も語った。
スキッベ監督は試合後の会見で「今日の試合は非常におもしろい試合だったと思う。ビハインドの状態になりながらも、自分たちはアグレッシブにサッカーを続けることができた」と話し、同点弾を決めた新井については、「彼を投入する前から、チームはすごく良い状況にあった。さらにフレッシュな選手を入れることによって、相手を揺さぶったりできると思う。(新井)直人に関しては、自分のもっている才能を見せてくれたと思うし、両足でシュートを打てるところやスピードを存分に発揮してくれたと思う」と称賛した。
広島は次節、アウェーでJ1首位の町田と対戦。次回のホーム戦は4月7日、湘南を迎えての一戦となる。