思わず心を奪われる! カープの話題をゆる~くまったりと展開してくれる“オギリマワールド”。関東出身ながら中学生からカープファン。独自のタッチで描かれるイラストを交えたコラムでおなじみのオギリマサホが、新たなカープの魅力を切り取る。

 今回は、カープ選手の新グッズついて、オギリマ視点でゆる~く取り上げる。

オギリマサホが購入した今季の新グッズ(イラスト:オギリマサホ)

 いよいよシーズンが開幕した。一方、多くのカープファンはもう一つの開幕を迎えているはずだ。それは、新グッズを使い始めること。

 毎年豊富なラインナップで発売されるカープグッズ。今シーズンも「シガーボックスギター」や「着るビーズクッション」など、個性的なグッズが多く販売された。私もご多分に漏れず、グッズカタログを隅から隅まで眺めまわし、買うべきものをリストアップしていった。

 新グッズ発売開始日は例年仕事のため、すぐに売り切れる限定品は買うことができない。また30年以上もカープファンをやっていると、ある程度のグッズは身の回りに揃っている。こうした条件をくぐり抜けて、今回私は3つの新グッズを入手した。これを実際に使用してみて、気づいたことなどを挙げてみたい。

【赤ヘル卓上ベル(税込4,000円)】

 卓上ベルに4,000円、と買うのを躊躇した人も多いのではないだろうか。しかし、私はこれを確実に使うアテがあった。生徒の発表やディベートの際に、持ち時間を知らせるのである(私は中高一貫校の教員をしている)。

 届いた卓上ベルは、まるで本物のヘルメットのように美しい塗装で、飾っているだけでも楽しめる。実際に学校に持っていくと、生徒の視線はベルに釘付けになり、鳴らすたびにクスクスと笑い声が起き、休み時間には生徒が集まってチンチンチンチン鳴らし始める事態となった。1つのカープグッズで、ここまで生徒との親睦が深まることがあろうか。全国の教職員の方々、あとは飲食店の方にはぜひ入手することをおすすめしたい。なお、強く叩くと「ジッ」と汚い音になってしまうので、指先で優しく押すのが美しい音色を出すコツであることも付け加えておく。

【ユニフォーム柄エコバッグ(ビジター)(税込1,600円)】

 ユニフォームのデザインが新しくなったのは昨年だが、その新デザインのエコバッグが発売された。ビジターを選んだのは、汚れが目立ちにくいだろうというセコい理由による。

 私がエコバッグを選ぶ時の基準は、「畳みやすい」「大容量」という2点だが、このエコバッグはどちらもクリアしていた。マチがないのと、生地が薄めなのが少し気にかかるが、1リットルのペットボトルや5キロの米など、重い買い物も楽々入る。持ち手が少し長めなので、肩から掛けて使うほうが使いやすそうだ。

【カープトランプ2024(税込1,500円)】

 マジシャンの格好をした新井監督デザインの箱に入った紙トランプ。カードは52枚あるから、選手52人が描かれているかも……とワクワクしながら購入したが、Jはカープ坊や、Qはスラィリー、Kは新井監督で共通しており、スペードとクラブ、ダイヤとハートは同じ選手が使われているので、登場する選手は計20人となる(それでも絵柄は全部描き下ろしとのことで、イラストレーターさんには頭が下がる)。このトランプの最も特筆すべき点は、ジョーカーに球団アドバイザーの黒田博樹氏が使われていることだ。このトランプが最も生かされるゲームは「ババ抜き」。ジョーカーが来た瞬間、無意識に背筋がピッと伸びてしまうことだろう。

 これ以外にも、全国各地でさまざまな新カープグッズが使われ始めていることだろう。実際使ってみてどうか、ぜひ多くの人の感想を聞いてみたいと思う。