7月13日の中日戦で6回を1失点に抑える好投を見せ、先発としてプロ初勝利を挙げた遠藤淳志。中継ぎとしてブレイクを果たした昨季から一転今季は先発に挑戦し、ようやく待望の白星をつかみとった。ここでは同じく令和のエース候補として大きな期待がかかる山口翔と遠藤淳志がシーズン開幕前に行った特別対談を公開。2020年を戦う若鯉の意気込みに迫った。
(『広島アスリートマガジン』2020年1月号掲載)

令和のダブルエース候補として期待がかかる遠藤淳志(写真左)と山口翔(写真右)

◆お互いが意識しまくり!? 同期投手の気になる関係

2019年はお二人とも一軍初登板を経験するなど、飛躍のきっかけとなる年でした。お二人の印象としては2019年はいかがでしたか?

遠藤 とても充実していたと思います。振り返るとあっという間で、1年が早かったです。シーズン途中から一軍に帯同させてもらいましたが、いろんなことを経験させてもらいましたし、良いことも悪いことも両方経験させてもらったので内容が濃い1年でした。
山口 自分も良い経験と悪い経験があったんですけど、どちらかというと悪い経験の方が多くて正直悔しさの方が大きいですね。振り返ってみても思い出すのは失敗したことばかりですから。

─ お互いの初登板の日の投球はご覧になりましたか?

遠藤 もちろん見ましたよ。僕は録画しました!
山口 僕はベンチにいたんですよ。だからハイタッチで迎えることもできたんです。確か一番最初にハイタッチしたと思います(笑)。
遠藤 満面の笑みで迎えてくれたので、こっちが照れましたよね(笑)。でも素直にうれしかったです。逆に(山口)翔の初登板をテレビで見たときは単純にすごいと思いました。イメージトレーニングではないですけど、いざとなったら自分も、こんな感じで投げたいなと思っていました。