5月29日にNTT東日本は、eXeField Akibaで「e スポーツ×研修パッケージ」公開トライアルを実施した。この取り組みはeスポーツを通したこれまでにない研修の形で、NTT e-Sportsとエイジェックグループの共同開発でのサービス提供となる。

 

 2010年代から動きが活発化しているeスポーツは、現在世界での競技人口が1.3億人を超え、国境を超えた交流が盛んとなっている。今回、NTT e-Sportsとエイジェックグループは新たな企業研修の形を模索していく中で、老若男女が楽しむことのできるeスポーツを取り入れるに至った。

 今回のタイアップにあたり、NTT e-Sportsが研修パッケージの開発を行い、エイジェックグループは13事業部のうちの1つである教育事業が、これまでの実績を元とした研修内容のブラッシュアップと企業や自治体への幅広い展開を担う。本プログラムでは『ストレス環境下でのコミュニケーションの取り方』『チーム内での役割分担・結論への導き方』『自己評価と他者評価の違いの理解』の3点を目的としている。

 担当者は「これまでスポーツの中でも多くの人に親しまれているのがeスポーツ。スポーツを取り入れた研修はこれまでもありましたが、新たな形として多くの人に体験してもらえれば」と、新時代のスポーツを通した企業研修・教育の形に手応えを感じている。

 2社はすでに他業務で協業しており、エイジェックグループが7月にオープンする日本最先端のスポーツサイエンス施設「エイジェックスポーツ科学総合センター」において、通信インフラ設備をNTT東日本がバックアップした。リアルとバーチャルの両局面からスポーツ界の最先端をけん引する両企業の今後の取り組みに期待したい。