7月19日から開幕する、社会人野球の2大大会の1つ、『第95回都市対抗野球大会』に向け、現在各地域では予選大会が繰り広げられている。中でも激戦区と言われる、北関東大会は、6日に準決勝が太田市運動公園野球場で行われ、1回戦は、SUBARU対日本製鉄鹿島が対戦し、2対0でSUBARUが勝利。2回戦は、エイジェック対日立製作所が戦い、エイジェックが逆転サヨナラ勝ちを収め、第1代表決定戦へと駒を進めた。
3年ぶりの本戦出場を目指すエイジェック男子硬式野球部は初回、好調の2番・高岡佳将が二塁打で出塁すると、4番・内田靖人がレフトへ適時打を放ち先制に成功する。
先発の2年目右腕の河北将太が150キロ前後の速球を武器に危なげない投球を見せていたが、5回に二死満塁のピンチを招くと、日立製作所の9番・宮慎太朗に二点適時打を浴び、逆転を許した。
5回裏、エイジェックも一死満塁のチャンスをつくったところで、日立製作所は先発の多間隼介から青野善行へスイッチ。代わった青野の前に、4番・内田、5番・宮脇大地が連続三振に抑えられ、無得点に終わる。
1対2のまま試合は進み、9回表のマウンドにも立った河北は、二死一二塁から7番・森球紀にレフト前へ運ばれるも、レフト京橋幸多郎の好返球で本塁タッチアウト。バックに助けられ、ピンチを切り抜けた。
河北の152球に及ぶ力投に応えたいエイジェック野手陣は、一死から9番・草野里葵、1番・片平の連打でチャンスをつくると、2番・高岡の高いバウンドの打球が相手の失策を誘い、同点に追いつく。続く3番・河原井卓の一塁ゴロの間に二塁走者が生還し、3対2の逆転サヨナラ勝ちで日立製作所を破った。
これでエイジェックは、日立製作所に対して2018年の創部以来、公式戦初勝利となった。
エイジェックがSUBARUと対戦する代表決定戦は、6月8日11:30から太田市運動公園野球場で行われる。