今季、開幕から不動の3番としてスタートしたカープ西川龍馬。序盤から打率こそ3割台に乗せられていないものの、7月16日時点で得点圏打率.500、16打数8安打、打点10とチャンスに強さを発揮している。7月16日の巨人戦では今季初の1番スタメンで出場し、2度目の猛打賞をマークするなど打率3割も目前。徐々に調子を上げてきた。

7月16日時点で得点圏打率.500とチャンスに強さを発揮する西川龍馬選手。

 昨季は初の規定打席に到達して飛躍の年となったが、前半は主に5番を任される中で結果を出し、後半戦はトップバッターとして打線を牽引するなど、カープ打線になくてはならない存在となった。ここでは昨季のインタビューから、西川の打順に対する意識に改めて迫っていく。

 昨季の西川はレギュラーポジションを確実なものとするため、初めて外野専任としてスタートした。前半戦は3番、5番など、鈴木誠也の前後で勝負強い打撃を展開していた。昨季7月上旬のインタビューでは、打順について以下のような考えを持っていた。

─ 打順について伺いたいのですが、開幕は3番スタートでした。その後5月は5番に定着し、6月からは再度3番が続きました。今季打順についてはどんなイメージを持ってシーズンに入ったのですか?
「正直、開幕前からもあまり打順については考えていなくて、『とにかく、どこでも試合に出たい』ということを優先に考えてシーズンに入りました。それはシーズンに入ってからも今もです。僕の中では3番を打とうが5番を打とうが『試合に出たい』という気持ちは変わらないですね」