かつてカープの主力として活躍した梵英心氏が、選手引退を決断した。

10月11日、かつて広島東洋カープの遊撃手として一時代を築き、社会人野球・エイジェック野球部で選手兼コーチとして現役を続けていた梵英心選手が、“選手”としての現役引退を表明した。引退について、以下のようなコメントが発表された。

「この度、私事ではございますが、2019年10月11日をもちまして現役を引退することを決めました。2018~19年シーズンはお世話になった社会人野球に恩返しをしたいという思いで、エイジェック硬式野球部で選手兼コーチとして活動してきました。新しい環境で新しい出会いもあり、今まで以上にやりがいを感じながらプレーをしてきましたが、現在のチームメイト、これから野球の環境を求めてくる選手のため、プレーヤーとして 「区切り」をつけようと決めました。今まで支えていただきましたファンの皆様、球団関係者の皆様、各チームでの戦友には感謝の気持ちでいっぱいです。本当に有難うございました」

17年オフにカープを退団した梵は、18年6月に栃木県小山市を拠点とする社会人野球チーム『エイジェック硬式野球部』に選手兼コーチとして加入。自身のルーツである社会人野球に13年ぶりに復帰し、社内業務の傍ら選手生活を続けていた。エイジェックは18年から社会人野球に新規参入したチーム。それゆえ選手の経験もまだ浅く、すべてが発展途上の段階だった。チームはその現状を早期に打破すべく、プロ野球で結果を残してきた梵の経験を求めた。