広島サッカースタジアムで行われたアジアチャンピオンズリーグ2(ACL2)第6節・東方戦は、4-1で広島が勝利を収めた。1点を先制された前半には、青山敏弘のゴールで同点に追いつくなど、今シーズンのホーム戦を締めくくるにふさわしい試合展開となった。

1点を追う前半36分、試合を振り出しに戻す同点弾を決めた青山

 シーズンを通してホームで戦う最後の試合となる東方戦には、平日17:00キックオフにもかかわらず9,000人を超えるファン・サポーターが集結。今シーズン限りで現役引退を発表している青山敏弘と、退団を発表している柏好文がスタメンで出場すると、試合は前半開始直後に動きを見せる。東方のウー・ユーシーのゴールで先制を許した広島だったが、追いついたのは前半36分。キャプテンマークを巻いて出場した青山が、志知孝明のシュートを相手GKが弾いたこぼれ球に反応。冷静に押し込んで同点に追いつく。後半に入ると広島は立て続けにゴンサロ・パシエンシア、中島洋太朗、ピエロス・ソティリウがゴールを挙げ4-1と東方を突き放す。

 後半44分にはトルガイのスルーパスに抜け出した柏がGKと1対1になる決定機を迎えたが、これは惜しくもGK正面。ゴールネットを揺らすことはできなかったものの、柏らしさ全開のプレーにスタジアムは大歓声に包まれた。後半から青山に代わりキャプテンマークを巻いた柏は、90分+4分をフル出場。試合終了後には青山とともに場内をラウンドし、大きな拍手を送られた。

 首位・神戸を勝点差1で追う広島は、8日、アウェイでG大阪とのシーズン最終戦に臨む。