◆ドラフト6位入団から猛練習で4番へ

 山本浩二監督の下で4番に座り、重圧に苦しみながらも猛練習に耐え、技術を身に付けた新井貴浩(2000-2007、2015-2018)は、2005年、6試合連続本塁打を放つなど山本浩二が持つ球団のシーズン本塁打記録44本に迫る43本で本塁打王を獲得した。広島に復帰後、25年ぶりのリーグ優勝を果たした2016年シーズンは39歳で19本塁打を放ち、セ・リーグ最年長でのMVPにも輝くいた。

●新井貴浩(あらい・たかひろ)
1977年1月30日生、広島県出身。広島工高-駒澤大-1998年ドラフト6位-広島(1999-2018)
【生涯成績】打率.278、2203安打、319本塁打、43盗塁

◆広島に愛され続けた助っ人

 2012年シーズンに途中で加入した大型助っ人外国人のブラッド・エルドレッド(2012-2018)は、開幕から本塁打を量産した2014年に前半戦だけで29本塁打をマークし、シーズン37本塁打でタイトルを獲得した。また2016年には日本シリーズで3試合連続本塁打を放つなど、豪快なスイングでファンを魅了し続け、カープに在籍した7シーズンで通算133本塁打を放った。これはカープに在籍した助っ人外国人の中でジム・ライトル(1977-1982)に次ぐ歴代2位の記録だ。

●ブラッド・エルドレッド
1980年生、米フロリダ州出身。2002年MLBドラフト6巡目-パイレーツ(2005、2007)-ロッキーズ(2010)-タイガース(2012)-広島(2012-2018)
【生涯成績】打率.259、496安打、133本塁打、7盗塁