昨年は7月26日に続き、9月3日にも神宮球場でカープ対ヤクルト戦を観戦した内藤選手。明日は観戦される立場として、メインイベントのリングに上がる。

◆カープイズムにも通ずるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのポリシー

 神宮球場でオレは、EVILの持っている二冠王座に挑戦します。元々、オレが2015年にメキシコからロス・インゴベルナブレスを持ち帰って来て、初めての『パレハ』(スペイン語で相棒、仲間などの意)として迎え入れたのがEVILでした。約5年間、同ユニットでいちばん長い時間を過ごしてきたわけですけど、そんなEVILがオレを裏切って、BULLET CLUBというユニットに行ってしまいました。

 別に裏切られたことに腹は立ってないですよ。オレは以前からユニットから抜けるのは自由だと言っていましたからね。去る者は追わないのが、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのポリシーですから。

 過去にカープもFAでたくさんの選手が出て行って、ショックなことも多かったけど、選手が出て行くということに関しては、それで免疫ができているのかもしれない(笑)。だから、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの“去る者を追わない”っていうスタンスは、もしかしたらカープイズムかもしれないですね。

 野球のFA制度に関しては、特にカープは選手が出て行くことが多かったので、子どもの頃は正直「フザけんな」っていう気持ちもありましたよ。でも大人になって許せる部分も出てきたっていうか、プレーヤーとして見たときには、自分の好きなチームや、より評価してくれるチームに行きたいという気持ちは理解できます。もちろんファンからしてみれば、応援していた選手がいなくなってしまうとか、複雑な気持ちになってしまうけど、いちプレーヤーとしては仕方のない面もあるのかなと。