2024年育成ドラフト2位で入団した竹下海斗は、今季、二軍で2勝1Sをあげてきた(9月25日時点)。緩急織り交ぜた投球が魅力の若鯉が目指すのは、恩返しの思いを込めた一軍舞台での活躍だ。支配下登録を目指す竹下が、プロ1年目のシーズンを振り返った。(全2回/第2回)
◆今季、支配下を勝ち取った先輩に続きたい
ーもともとはサッカー少年で、周りに勧められる形で野球を始めたということですが。
「はい。なので、最初は結構、嫌々やっていたみたいですね(笑)」
ー嫌々始めた……というのはとても意外でしたが、プロ野球選手を目指すようになったのは、いつ頃からですか?
「小学校、中学校とずっとプロを目指してはいたのですが、具体的な目標になったのは敦賀気比高に入ってからです。強豪と言われる高校でエースを任せてもらうことができるようになって、その頃から自分のなかで『プロ野球』に対する意識も高まっていきました」
ー敦賀気比高といえば北陸の名門です。カープでは、東出輝裕コーチや前川誠太選手も敦賀気比高の出身です。
「前川さんとはちょうど入れ替わりの代だったので高校時代は被っていないのですが、自分がカープに入団した当初からすごく可愛がっていただいています」
ー前川選手も育成からスタートし、今年支配下登録されました。やはり刺激を受けるものですか?
「はい。自分自身、前川さんが支配下になったことはすごくうれしかったですし、僕も続きたい、頑張りたいという気持ちになりました」