思わず心を奪われる! カープの話題をゆる~くまったりと展開してくれる“オギリマワールド”。関東出身ながら中学生からカープファン。独自のタッチで描かれるイラストを交えたコラムでおなじみのオギリマサホが、新たなカープの魅力を切り取る。

 今回は、2026年か新たにリニューアルされる『広島東洋カープ公式ファンクラブ』についてを、オギリマ視点でゆる~く取り上げる。

オギリマサホがもっとも羨ましかったと語るファンクラブグッズ特典(イラスト・オギリマサホ)

◆満を侍して……。ファン歴35年の、新たな決断。

 カープファン歴35年の私が、この秋、初めて挑戦しようとしていることがある。それが「ファンクラブ入会」。

 どういうことなのかとお思いの方もいるだろうが、私は東京在住のカープファンである。カープ球団側では、1990年にいち早く女性向けのファンクラブ(当時はレディースメンバーズクラブ)を設立するなど、ファンへの待遇は厚かったように思う。しかし私はめったに現地観戦に行くことができないため、入場券や会員限定イベントなどの特典があったとしても、使う機会もなく無駄にしてしまうことが目に見えていた。もちろん東京在住でファンクラブに入会している方も多くいるのは知っているが、なんとなく尻込みしたまま月日だけが過ぎていった。

 大人になってから「ファンクラブ、入ってみようかな……」と思ったことも幾度かあったが、抽選制と聞いて再び尻込みしてしまい、各地の球場でファンクラブ特典のユニホームを着ている方を見かけては、指をくわえて眺めるのみであった。

 ところが今年、カープファンクラブが大幅にリニューアルされるというではないか。新しくなったカープファンクラブは『赤組』と名付けられ、年会費1000円(税込)でカープ好きなら誰でも入会OK、定員もないという。またチケットやグッズ購入、マツダ スタジアム来場などでポイントを貯めることができ、レアグッズ交換や限定イベント参加にポイントを使えるとのことだ。

 この『赤組』を基本として、更に追加できる6つのコースが用意されている。先行販売のチケットを多く得やすい『チケットコース』、グッズ入手に特化した『オンラインショッピングコース』、仲間と観戦するのにお得で、16~29歳までが入会できる『ユースフルコース』、小中学生のための『キッズコース』、スラィリー好きのための『マスコットコース』、由宇練習場で若手選手を応援できる『若鯉応援コース』で、複数のコースを選ぶことも可能となっている。これまでファンクラブに入ったことのない人間にとっても、広く門戸が開かれている印象だ。35年間ファンクラブに入っていない人間が「よし、入ろう」と思ったという時点で、今回のリニューアルは大成功ではないだろうか。

 『赤組』と各コースの入会受付については、10月20日から、2025年度ファンクラブ会員対象の先行受付が始まっている(もちろん私は未入会なので、先行受付には参加できない)。10月24日時点で、既に定員2,000名の『マスコットコース』と定員1,000名の『若鯉応援コース』は定員に達し、受付を終了している(キャンセルなどにより若干解放される可能性もあるとのこと)。

 冒頭に挙げた通り、なかなか現地観戦に行くことができない大人の自分は『オンラインショッピングコース』一択なのだが、無事に入会できるだろうか。ドキドキしながら10月28日の新規入会受付開始を待ちたいと思う。