マツダスタジアムのビジョンに流される『それ行けカープ<著名カープファン・リレー映像>』に出演。また自身の入場テーマ曲『STARDUST』が2018年からチャンステーマ(『攻めろ!』)として使用されるなど、熱狂的な鯉党として知られる“プロレス界の4番”内藤哲也。制御不能な男が、ほとばしるカープ愛、そして新日本プロレスを語り尽くします!

※毎月第2、第4金曜日掲載。

20分を超える激闘を制し、王座奪還に成功した内藤哲也選手。神宮球場のメインという大役を果たした。

◆21年ぶりとなる神宮球場大会でベルトの奪還に成功!

 広島アスリートマガジンWEBをご覧の皆様、2週間ぶりの内藤哲也です。

 前回のコラムでも触れた通り、先月29日に新日本プロレスにとって21年ぶりとなる明治神宮野球場大会が開催されました。当日は雨も降らず、晴天に恵まれて良かったですね。オレはメインイベントでEVILの持つ2冠王座に挑戦して、ベルトの奪還に成功しました!

 ひとまずこれでIWGPヘビー級王者として初めて『G1 CLIMAX』に臨むことも決まりました。10月6&7日には広島サンプラザホール大会も予定されていますし、広島のお客様に初めて2冠王者としての姿をお見せできることをうれしく思いますよ。

 さて今回は、神宮球場大会の裏側でも書きましょうかね。神宮球場はこれまでもっとも野球観戦に行っている球場ですし、オレにとっては子どもの頃から馴染みのある場所です。でもそれは、いちファンとしてスタンドから見ているだけで、グラウンドはもちろん、いわゆるバックヤードにも行ったことはありません。だから、スタンド以外の場所に行けるっていうだけで、大会前からテンションが上がっていましたね。

 実は大会当日の5日前に、オフィシャルのVTR撮影で神宮球場を訪れたんです。そのときはグラウンドとビジター側のベンチ、そしてヤクルト・スワローズ側のクラブハウスとつながっている、通称“荒木トンネル”と呼ばれているところも通らせてもらいました。1塁側のベンチにも行こうと思えば行けたんですけど、ここはオレの入る場所ではないなと思って入ることはしませんでした。

G1 CLIMAX/新日本プロレスが主催するシングルマッチのリーグ戦。1991年に第1回大会が開催され、以降は真夏の祭典として定着した。新日本最大のリーグ戦であり、プロレス界屈指の実力者が歴代優勝者として名を連ねる。今年は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまった五輪との時期をずらすため、開催が夏ではなく秋にスライドとなった。

荒木トンネル/早稲田高のエースとして夏の甲子園で活躍し、“大ちゃんフィーバー”を巻き起こした荒木大輔の入団を受け、球団が神宮球場とクラブハウスの間にある歩道の下に地下通路を建設。熱狂的なファンから身を守るためにつくられたこの通路は、後に荒木トンネルと呼ばれるようになった。