2026年シーズン、カープの開幕投手は床田寛樹に決まった。プロ10年目左腕にとって、これが自身初の大役となる。カープの歴史を振り返ると、最多開幕投手を務めたのは北別府学氏の9回。1980年代、投手王国と呼ばれたカープを率いた名投手だ。
ここでは、北別府氏のインタビューを再編集して掲載。果たして、プロの世界で先発として生き残るために必要なものとは一体何なのか。現役時代213勝あげた北別府氏の『先発投手論』とは。(過去の掲載記事を再編集)
◆勝負どころを見極める能力が必要
投手の分業制だけではなく、変化球の多様化や打者の技術向上など野球は進化しました。私が現役のころは相手の中軸を抑えればある程度、試合をつくる計算はできましたが、今の野球ではそうはいきません。
打者の技術向上や道具の品質向上もあって、どの打順でも気を抜けなくなっています。警戒を強める打者が増えれば球数も自然と増します。全ての打者を警戒すれば不用意な一球は減りますが、疲労度も同時に増してきます。
力を入れるべきポイントと、そうでないところ。長い回を投げる先発投手ならば、勝負どころを見極める能力も必要です。分かりやすいのがイニングの先頭打者。私も現役時代に強く意識していたし、その点は昔も今も変わらないでしょう。
球速差だけではなく、左右高低をうまく利用することも大事になってきます。困ったときには外角低めと言われます。打者からもっとも遠いストライクゾーンであり、しっかり腰を入れたスイングでなければ球は飛ばないからです。
ただ、内角球を見せずに外一辺倒では当然、打者に踏み込まれてしまう。外角低めは内角球があってこそ生きるものです。カーブでは内角に要求する回数が少ないため、相手に読まれているように感じます。
内角に投げ切れない投手の力量もあるかもしれないですが、捕手がもっと要求しなければ内角球を見せても打者は「続けては内角に来ない」と踏み込んできます。ときには徹底的に内角を突くなどして、打者の頭の中に内角をインプットすることで、外角低めの球はより活きてきます。
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