ドミニカカープアカデミーから練習生として来日し、育成契約をつかんだカープのD.アリア。オープン戦で登板すると、新井貴浩監督も絶賛する好投で存在感を示している。

 アリアが練習を積んだドミニカカープアカデミーは、1990年に開校。チェコ、ペレス、バティスタら多くのプロ野球選手を輩出したカリブの育成施設で、現在は約20名の練習生がプロ入りを目指し切磋琢磨している。

 ここでは、現地で選手たちを見守る球団担当者の声を改めて振り返る。(『広島アスリートマガジン2025年9月号』掲載記事を再編集)

アカデミーでの練習風景。現地では練習量の多さでも知られているという

◆厳しい競争を勝ち抜いた練習生が、チャンスをつかみ日本へと羽ばたく

 私が所属している海外育成部には、現在日本に5名、ドミニカ共和国駐在者2名の合計7名が所属しています。

 駐在員の仕事は、大きく分けて3つあり、アカデミー所属選手たちのサポート、そして彼らは契約を経て日本に行くことになりますので、契約の手続き、道具の管理などを担う『野球業務』と、『施設管理業務』、そして『総務・経理業務』です。

 ドミニカ共和国の野球事情として、各地域に『プログラム』という、日本でいうクラブチームのようなチームが数多くあります。

 そこでは、多くの選手たちがメジャーリーグのチームと契約するために頑張っており、カープからも現地スカウトが各プログラムに足を運び視察を行っています。スカウトの推薦をコーチが動画などでチェックし、招待選手を決め、月に1回程度アカデミーでトライアウトを実施しています。その中から選ばれた数名が、アカデミーの練習生となります。

 選手の在籍人数は特に制限はないのですが、やはり人数が増えすぎるとコーチが選手を指導しきれなくなるため、現在は20名前後を目安としています。ですから、入る選手がいれば、出ていく選手もいますので、その都度リリースしていくという形で入れ替わり、競争としてはとても激しいものになります。

 カープアカデミーは今年で開校35年目になりますが、ドミニカ共和国の選手が日本で活躍できるチャンスをカープアカデミーを通じて与えることができていることは誇りに思っています。過去に日本で活躍した選手もいますし、他球団にはない、自前で海外の選手を育てる考えが、カープ球団に浸透しているので、そういった考えで選手を育てて日本に良い選手を送り出したいですし、今後活躍する選手が出てくれば、さらにアカデミーの存在感も出てくると思います。

 カープファンの方々が日本で目にする選手は、カープアカデミーの中で一生懸命練習して、厳しい競争を勝ち抜いて日本行きの切符を勝ち取った選手です。まだまだ一軍レベルに達してはいないかもしれませんが、日本の選手と同じように温かい目で見守っていただければと思います。

 「animo(アニモ)」という言葉がスペイン語で「頑張れ!」という言葉なので、ぜひ彼らにそう声をかけてあげれば、喜んでくれるはずです!

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