異例のルーキー4選手が開幕一軍入りを果たし、話題を呼んだ2026年シーズンの新井カープ。そのうちのひとりが、ドラフト3位・勝田成だ。開幕スタメンで初出場を果たすと、プロ初安打を劇的なサヨナラ安打で飾るなど、いきなり存在感を見せつけた。

 NPBでもっとも小柄な選手としても注目された勝田は『小柄だからこそ、良いところを伸ばす』と決めて守備の道を極めてきた。指揮官が惚れ込んだ才能、その無限の可能性に迫った。(全2回/第1回)

ルーキーながら開幕一軍1をつかんだ勝田成

何かひとつ、良いところを伸ばそうと思ってやってきた

ー勝田選手は、2026年シーズンのカープでもっとも小柄な選手としても話題となりました。野球を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「きっかけは、兄が野球を始めたことです。自然と自分も一緒にやるようになって……確か、2歳か3歳の頃だったと思います。小学生の頃は投手もやっていましたが、基本的にはずっと内野手です。自分は小柄ということもあるので、打撃で遠くに飛ばすというより、他に何かひとつ、良いところを探そうと思っていました。野球は確率のスポーツなので、確率の高いものから極めていこうということで、特に守備を意識して取り組んできました」

ー守備を極めるにあたり、大切にしている考え方はありますか。

「これまでお世話になった指導者のかたからは、『遊び心を持ってやる』ことを教えていただきました。まずは純粋に野球を楽しむこと、楽しんでいれば自然といろいろなことを考えるようになりますし、技術のレパートリーも増えていきます。緊張してしまうとどうしても力が入って自分の最大のパフォーマンスが出せなくなるので、常に楽しむことは意識するようにしています」