昨季オフに支配下登録を勝ち取った育成出身の大盛穂(おおもりみのる)選手。今季は二軍で結果を出し続け、7月24日に一軍初昇格。初スタメン、初の猛打賞も記録するなど、非凡な才能を見せ続けている。

◆育成から這い上がった大盛穂選手のプレーにはワクワクします

 でも、今のカープを見ていてワクワクするところもあって、それは育成から這い上がった大盛穂選手のプレーですね。いや~、あの足の速さは素晴らしいです。まさにカープらしい選手だと思います。若い選手がノビノビとプレーしているのを見るのは楽しいし、ハツラツとした姿はチームに勢いを生むんじゃないかなって。

 ほかにも今シーズンは羽月隆太郎選手、桒原樹選手、正隨優弥選手と、ファームで頑張ってきた選手がどんどん一軍に送り込まれていて、しっかりと未来も感じられているのは、ファンとして希望が持てます。とにかく若い選手は自分の持ち味をガンガン出してアピールしていってほしいですね。

 さっきも話に出てきた『G1 CLIMAX』は、例年は夏に開催されるんですけど、今年は東京五輪の開催も考慮して日程が秋にスライドされていました。で、今まさにG1の真っ只中で、オレは20年ぶりとなるIWGPヘビー級王者としてG1での優勝を目指しています。

 前回のコラムでも触れましたけど、10月6&7日には広島サンプラザホール大会も開催されます。過去を遡ってみても広島サンプラザ2連戦というのは記憶にないですね。オレにとって“ホーム”である広島で2日間、新日本プロレスをお見せできるのは率直にうれしいですし、それだけ広島でのビッグマッチの規模も大きくなっているということでしょう。このままいけば、もしかしたらオレが熱望して止まないマツダスタジアム大会の開催も見えてくるかもしれないですね。

 8月に大会を開催した神宮球場ほどではないけど、オレにとってマツダスタジアムもなじみ深い球場ですし、なんなら旧広島市民球場時代から足を運んでいますからね。初めて広島市民球場に行ったときは、“なんだこれは!”って衝撃を受けましたけど(苦笑)。閉場間際にバックヤードにも入らせてもらいましたけど、“これが本当にプロが使っている球場なの?”っていうぐらい、レトロな感じの球場でした(苦笑)。

 だから初めてマツダスタジアムを見たときの、良い意味での落差がスゴかったですよね。前の球場からここまで変わるかって。とにかく最先端で、バックヤードもキレイ。前の旧市民球場も味わい深くて、“昭和の野球場”っていう感じで好きでしたけど、選手のことを考えれば、環境が良くなるのは良いことですから。ファンとしても、変わらず『カープうどん』が食べられるし(笑)、ほかの球団のファンの方々にも自慢できる球場だと思います。