カープの菊池涼介が10月15日の巨人戦(東京ドーム)で二塁手としてのシーズン連続守備機会無失策を434に伸ばし、1993年に和田豊(阪神)が記録した432を抜きセ・リーグ記録を更新した。

球界屈指の名手として、シーズン無失策も見えてきた菊池涼介選手。

 プロデビュー以来、毎年のようにスーパープレーを連発している菊池だが、守備機会の多いセカンドということもあり無失策のシーズンはプロ8年間の中でも一度もない。ところが今季は91試合に出場して、いまだに無失策。派手さと堅実さを兼ね備えた、唯一無二の存在として変わらず輝きを放っている。

 この日「8番・二塁」でスタメン出場した菊池は初回に松原のゴロを処理すると、2回、5回にも打球を処理して3つの補殺を記録。試合中盤までに記録達成へのリーチをかけた。そして記録が達成されたのは7回2死走者なしの場面。かつてのチームメートである丸佳浩から、この日2つ目のゴロアウトを奪い、記録達成となった。

 これまでも数々のミラクルプレーを見せてきたが、以前から「当たり前のことを当たり前にこなすことが一番難しい」と語るなど、あくまでも基本を大事にする守備を心がける背番号33。2013年から7年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞し、2014年には二塁手としてシーズン最多となる535補殺を記録するなど日本一の二塁手として君臨する菊池が、鉄壁の守備力で今後もチームを勝利に導いていく。