本日行われている2020年のドラフト会議でカープは即戦力右腕との呼び声が高い、トヨタ自動車の栗林良吏投手を1位指名した。早稲田大の早川隆久に4球団、近畿大の佐藤輝明にそれぞれ4球団と1位指名が重複する中、カープは昨年の森下暢仁の単独1位指名に続いて、今年の1位指名も一本釣りでの交渉権獲得となった。

 ここでは長年アマチュア球界の有望投手の投球を受けながら取材を続ける“流しのブルペンキャッチャー”こと、安倍昌彦氏がドラフト前に語っていた、栗林投手の印象を紹介する。

 

◆打者に負けない気迫が最大の魅力!

 トヨタ自動車の栗林良吏投手ですが、社会人の投手ということで、十分プロで即戦力として戦える実力を持っていると踏んでいます。球威、勝利への執念など、全体的に“力強さ”を感じる投手で、大一番で力を発揮することができます。

 特徴的な表現をするならば“獲物(打者)に襲いかかる牙”を持った投手です。プロ向きの性格を持った投手だと思いますし、ある意味今のカープに入団したら面白い存在になるのではないでしょうか。

 外から見ていると、カープにはどうにも大人しい投球をする投手が多いように感じるのです。私は栗林投手のような荒々しい投手が一軍先発陣の中に一人ぐらいいても良いのでは? と思っています。