今季先発ローテーションを守り続ける高卒3年目のカープ遠藤淳志が、28日のヤクルト戦(マツダスタジアム)で先発し、10月7日以来となる今シーズン4勝目を挙げた。

今シーズン5勝目を挙げた遠藤淳志投手。ヤクルト打線を相手に117球を投げて、5安打1失点と粘りの投球をみせた。

 初回をわずか9球で三者凡退に抑え、課題の立ち上がりを無失点で切り抜けると、2回以降は走者を背負うも得点までは許さない粘りの投球を披露。3回は2死二塁、4回は2死一、二塁のピンチを招くも、最後まで丁寧に投げ抜きヤクルト打線に得点を与えなかった。

 遠藤は打線の援護を背に7回まで投げ抜き、村上宗隆の本塁打による1点に抑える好投。117球を投げて毎回の9奪三振を記録するなど、先発としての役割を果たし、ケムナ誠、フランスアのリリーフ陣につないだ。

「先発として投げさせてもらう中で、やはり強い気持ちが一番大切だと感じています」

 昨シーズンは中継ぎとして34試合に登板。今年は先発として投げるなか、長いイニングを投げれず先発の役割を果たせなかったときは、自信を失うこともあったという。

「対バッターではなく、自分との戦いになってしまっていると感じるときもありました。だからこそ、強い気持ちを持って、試合開始の1球目から自信を持ってバッターに向かって投げられるようにしたい。言い方を変えれば、先発として責任感が出てきたからこそ、そう思うようになったのかもしれません」

 昨日勝ち星を挙げた九里亜蓮と共に、開幕から一度も先発ローテを外れることなく投げ続けてきたプロ3年目のシーズン。先発としての責任を胸に、残り試合も全力で投げ抜く。