12月6日、秋田・能代市総合体育館にて行なわれた、広島ドラゴンフライズと秋田ノーザンハピネッツのリーグ第11節GAME2。前日は20点差以上のワンサイドゲームとなったが、GAME2は一転して勝負がどちらに転ぶか分からないシーソーゲームとなった。

滋賀戦から先発を外れているが、存在感を示した田中成也選手(写真は滋賀戦)。

<1Q>
広島はグレゴリー・エチェニケのゴール下で先制。トーマス・ケネディ、アイザイア・マーフィーもスリーポイントで続くなど良い立ち上がりを見せたが、秋田の大浦颯太や長谷川暢にスリーポイントを決められる。ターンオーバーも目立ち、22-23と逆転を許す形で第1クォーターを終了。

<2Q>
広島は秋田の守備を崩せず苦戦するが、古野拓巳のアシストから田中成也がスリーポイントで得点。エチェニケもオフェンスリバウンドからゴール下を決める。しかし、クォーター後半に秋田に簡単な得点を許し37-41で前半を終了。

<3Q>
広島はケネディの積極的なリングへのアタックを得点につなげる。得点の取り合いが続くなか、秋田のファウルトラブルでフリースローを獲得。確実に決めきり、広島が64-60とリードを奪ったところで第3クォーターが終了。

<4Q>
出だしは広島、秋田ともに得点が止まるが、古野のドリブルからレイアップで広島がリード。しかし終盤、広島がターンオーバーを犯す。秋田は大浦がスリーポイント、フリースローで連続得点して逆転に成功。さらには古川孝敏のフリースローで突き放す。広島はファウルゲームで粘ったが、逆転には至らず78-84で惜敗した。

 川崎戦、富山戦、宇都宮戦と同様にGAME1で見えた綻びを修正してきた広島だが、今回も勝ち切るまでには至らず。一時はリードを奪っていただけに、悔やまれる一戦となった。次戦は中2日という短いスパンでシーホース三河と対戦。アウェーで西地区2位(12勝5敗)の強豪との対戦となるが、GAME2で見せているような粘りの戦いで連敗脱出を果たしたい。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「選手たち、私自身も含め『勝ちたい』という気持ちが強い中での今日の試合だった。試合の良い入り方もでき、後半も最後まで競っている状態だったが、重要な局面で秋田のシュートが入り、自分たちは良い攻撃ができず、守備でもミスがあった。(この結果は)そういうところ(に起因している)と思う。ちょっとしたところを当たり前にできるように、これから改善し成長できるよう努力していきたい」

朝山正悟
「なかなか成長できていない。チームとしてやらなければいけないところは多々あるが、初戦は点差を離されて負け、2戦目は競ってはいるが最終的には勝てない、という状況が続いている。チームとしてやらなければいけないところの徹底ができていない。そこに尽きる」

■試合結果
2020-21シーズン第11節GAME2/12月6日/秋田・能代市総合体育館
●(4勝14敗/西地区8位)広島ドラゴンフライズ 78-84 秋田ノーザンハピネッツ(10勝8敗/東地区7位)〇
(1Q:22-23.2Q:15-18.3Q:27-19.4Q:14-24)

【スターター】
広島/ジャマリ・トレイラー、トーマス・ケネディ、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ、古野拓巳
秋田/大浦颯太、アレックス・デイビス、長谷川暢、カディーム・コールビー、古川孝敏