◆プロレス界にFA制度があったとしてもオレは宣言しませんよ

 でも、かつてと比べれば、カープからFA移籍していく選手は少なくなった印象がありますね。もちろんプロである以上、条件面とかいろいろあるとは思いますけど、それ以外にも残留する選手が増えたのは、常に熱い応援をしてくれるカープファンの存在も大きいのかもしれないですね。ファンのチカラと、あとはチームとして前向きになれる良い環境にあるのかなと思います。

 仮にプロレス界にFA制度があったとしても、オレは宣言なんかしませんよ。たとえ新日本プロレスがどんな状況であっても宣言することはないし、オレは新日本に残るとすぐに宣言します。それだけ新日本プロレスに愛着があるし、これだけ良い環境でプロレスができるのは新日本プロレス以外にはないと思っているので。

 日本全国どこに行っても多くのお客様に応援してもらえますし、それはリング上で闘っている選手はもちろん、興行、会場の雰囲気をつくっているスタッフ、あとやはりお客様がいないと成り立たないですから。そういう意味で新日本プロレスは環境面ですべてが揃っているのかなと。だから新日本プロレス以外でプロレスをやることは考えられないです。

 確かにオレはたまに新日本プロレスに対して苦言を呈することもありますけど、それも新日本プロレスが良くなってほしいからですし、愛情の裏返しですよ。より良い新日本プロレスをつくりたいからこそ、これからも気になったことはきちんと口に出していくし、団体にとって耳の痛いことも言っていきますよ。

 だからファンのみなさまも『内藤はただ文句を言っているわけではない』というのを理解した上で見ていてください(笑)。では、今回はこのあたりで失礼させていただきます。次の連載まで、トランキーロ…あっせんなよ!