12月13日、広島サンプラザホールにて、広島ドラゴンフライズと名古屋ダイヤモンドドルフィンズのリーグ第13節GAME2が行われた。前日のGAME1は第1クォーターに31失点を喫しているだけに守備の再編が求められたが、GAME2も27失点と序盤から名古屋にペースを握られてしまった。

ここ数試合は出場機会が限られていた岡本飛竜選手だが、GAME2ではおりづる賞を獲得する活躍を見せた。

<1Q>
広島はトーマス・ケネディのジャンプシュートで先制。その後もスリーポイントで得点を重ねる。しかし守備では名古屋Dの齋藤拓実を起点とする素早い攻撃を止められず、ドリブルからレイアップなどを簡単に許し、前日に続き第1クォーターから劣勢の展開を余儀なくされる(18-27)。

<2Q>
広島は朝山正悟の3本のスリーポイントで追い上げるが、名古屋Dは小林遥太のスリーポイントで追撃を許さない。しかし、ケネディのバスケットカウントやグレゴリー・エチェニケのゴール下で加点し、前半終了時点で35-42と点差を詰める。

<3Q>
盛り返したい広島だが、開始からターンオーバーを犯し悪い流れに。朝山と岡本飛竜がスリーポイント、エチェニケがゴール下を決め点差を縮めるが、要所で名古屋Dの安藤周人にシュートを沈められ、54-64で第3クォーターを終了。

<4Q>
ケネディのスリーポイントで始まるが、ターンオーバーから名古屋Dに簡単に得点を許し、再び点差を広げられてしまう。最後まで名古屋Dの速い攻撃を止められず、74-94の大差で試合が終了。

 前半に巻き返しを見せた広島だが、後半に入るとターンオーバー(攻撃側のミスによって攻守が入れ替わること)を連発。その隙を見逃さなかった名古屋が効果的に得点を重ね、最終的には20点差をつけられるワンサイドゲームとなってしまった。これで広島はリーグ戦8連敗。年末にかけアウェーゲームが続くだけに、早急な攻守両面の改善が求められている。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「今日は途中まで粘り強くついていけたかなと思う。この点差の原因はターンオーバーが多く、そこからの失点もかなり多いところ。相手の速い攻撃に守備のピックアップが遅くなり、失点する場面も多かった。練習で直していきたい」

朝山正悟
「(8連敗している状況について)これが自分たちの実力だと思う。打開していかなければと思っていながら、負けている中で変化がないまま試合をしていると思う。個々で選手が打開しようとする場面があるが、それは解決にはならない。そういう(選択をしている)ところが今、自分たちに足りていない部分であり、現状の実力だと受け止めている」

グレゴリー・エチェニケ
「100%の力を出し試合に臨んだが、ファンのみなさんの前で勝てなかったことが悔しい。この敗戦から色々学ぶことはあるので、来週練習し次のSR渋谷戦に臨みたい」

■試合結果
2020-21シーズン第13節GAME2/12月13日/広島サンプラザホール
●(4勝17敗/西地区9位)広島ドラゴンフライズ 74-94 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(14勝7敗/西地区3位)〇
(1Q:18-27.2Q:17-15.3Q:19-22.4Q:20-30)

【スターター】
広島/ジャマリ・トレイラー、トーマス・ケネディ、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ、古野拓巳
名古屋/齋藤拓実、張本天傑、安藤周人、レオ・ライオンズ、ジャスティン・バーレル