◆自分にさえ負けなければ、なんとかなる。

「『あいつは口だけ』って思われるのも嫌だし、自分にさえ勝てれば絶対に成功するって思っています。自分にさえ負けなければ何とかなるって思っています。二軍のときも打てないときは、体がきつくても休まなかった。きついから練習をしないっていうのは違うと思うし、きついながらも練習していたら結果が出てきていたので、そういう面では自信になっている部分もあるんです。少しでも野球に携わる時間を長くすれば、人よりも野球のことを考えていられるし、プロの世界はやったもん勝ちだって思っています。その日の試合で打てたら何もしない、打てなかったら練習するっていう選手にはなりたくないんです」

 来る日も来る日も、泥まみれになりながら練習に明け暮れる日々。鈴木がプロ野球選手として花開き、日本を代表する打者と呼ばれるまでになったのは、持って生まれた才能もあるが、明らかに他を圧倒する努力の才能があったからに他ならない。

「野球しかやってきていなくて、せっかくこういう世界に入れて、これで努力しなかったらもったいなさ過ぎますよね。自分で自分を潰したくないんです。練習して練習して、それで結果が出ない方がまだいいです。自分の才能がなかっただけと思えたらいいんですけど、あのとき練習しておけば良かったって思いたくないから、一生懸命やりたいですね」

 野球に向き合う姿勢は、プロ1年目も現在も変わらない。この先も現状に満足しない“努力の天才”の足が止まることは決してない。

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