かつてカープは『鯉の季節まで』と言われることも多かった。今シーズンはここまで31試合を消化し、負けが先行している状況だけに、前半戦で上位に食い込みたいところだ。ここでは、主に3連覇当時のシーズン前半戦の戦いぶりを振り返る。
◆2016年、重量級打線が爆発!貯金19で前半戦を終了
前年、不振に陥った打撃陣を復調させるため、カープは球団初となる『打撃コーチ3人体制』を導入。徹底的に“つなぐ意識”を植え付けられた選手たちは、前年の不調が嘘のように打席で結果を残し続けた。特筆すべきは交流戦中盤に入ってからの戦いぶりだ。6月14日の西武戦から6月29日のヤクルト戦までのホームゲームの成績は、なんと11勝0敗。一気に他チームを引き離し、貯金19で前半戦を終了するとリーグ内を独走。25年ぶりとなるリーグ優勝を果たした。
◆2018年、4月下旬以降は首位を独走!プロ野球史に残る記録も樹立
開幕直後から“タナキクマル”が機能。鈴木誠也や會澤翼らの中軸も好調をキープし、圧倒的な打撃力でペナントレースを優位に進めていった。丸佳浩(現・巨人)の故障離脱で一時暗雲が立ち込めたが、その穴を埋める形で野間峻祥が台頭。結果、4月下旬以降は一度も首位を譲ることなく、この年も独走の形でシーズンを駆け抜けていった。またポイントとなる首位攻防戦ではことごとく2位チームを叩くなど、シーズン通して隙のない野球を展開。プロ野球史上初となる『3年連続、2位に6ゲーム差以上をつけての前半戦首位ターン』という記録を打ち立てた。
◆2019年、ジェットコースターのような乱高下で借金ターン
リーグ4連覇、35年ぶりの日本一を掲げてスタートした2019年シーズンは、開幕直後から王者らしからぬ戦いぶりに終始した。エース・大瀬良大地の圧巻の投球で幸先の良いスタートを切ったものの、その後は開幕から5カード連続で負け越し。試合を重ねるごとに借金を積み重ねていった。4月中旬から調子を取り戻し、5月には球団最多の月間20勝をマーク。両リーグ最速で貯金を10にまで伸ばしてみせた。ところが交流戦以降は一転して不調に陥り、20年ぶりの11連敗を記録。
ジェットコースターのような乱高下を繰り返したチームは、38勝43敗の借金5で前半戦を終了すると、4年ぶりのBクラスに沈むこととなった。

