社会人野球の名門・東京ガスから2022年ドラフト3位でカープに入団した益田武尚。高校時代は進学校、大学時代は公立大でプレーしてきた経歴も話題となった。プロ1年目に一軍で8試合に登板すると、防御率1点台をマーク。2年目の2024年には10試合に登板したが、以降は出場機会をつかめず、ここまで通算24試合登板にとどまっている。

 プロ4年目を迎えた今シーズンは、一軍定着への期待がかかる。ここでは、プロ1年目に語っていた『プロ入り前の転機』を振り返る。(『広島アスリートマガジン』2023年5月号掲載記事を再編集)

今シーズンはここまで2試合に登板している益田

◆長く続けるつもりはなかった。勉学の面で進学した学生時代

─2022年のドラフト会議で、カープから3位指名を受けました。当日はどのような気持ちで臨まれましたか?

 「ドラフト前から『上位指名の可能性あり』と、言われていましたが、大学時代に指名がなかったこともあったので、正直なところ、今回もメディアが盛り上がっているだけかな……という思いもありました」

─入団会見では、大瀬良大地投手や栗林良吏投手から話を聞いて、『がめつく自分の引き出しを増やしていきたい』と話していました。

 「自分は『全然野球が上手くない』という思いがあるので、いろんな人から話を聞きたいと思っています。大瀬良さんとはキャンプに入ってすぐ食事にも誘っていただき話をしました。他の先輩方とお話させていただく機会もありますし、とてもありがたい事だと思っています」

─“野球が上手くない”というのは?

 「高校でも甲子園に出場することもなく、大学時代も神宮大会にも出場していません。正直、普通の高校から公立大を経て、プロに行けるとは思っていなかったので……。ただ、お金を出して学校に通わせてもらっている以上、高みを目指さなくてはいけないとは思っていました」

─その後、社会人野球の名門である東京ガスでプレーすることになりました。社会人野球での2年間は益田投手にとってどんな期間でしたか?

 「高校も大学も強豪校というわけではなかったので、社会人野球に入った当時は正直厳しいこともたくさん言われました。自分の中で“何をしたら打者を抑えられるか”も分からなかったんです。ですが、社会人の2年間でその課題を乗り越えられたことや、いろいろな方と関われたことは自分にとって大きな出来事でした」

■益田武尚(ますだ・たけひさ)
1998年10月6日生、福岡県出身
175cm・83kg/右投右打/投手
嘉穂高ー北九州市立大ー東京ガスー広島(2022年ドラフト3位)

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