新型コロナウイルスの感染拡大を受け、生活様式が一変した2020年。サッカー界も例に漏れず、長期中断やレギュレーションの変更などコロナ禍の影響を真正面から受ける形となった。

 新たなクラブ像が求められるなか、サンフレッチェ広島の3大OBが感染対策を十分に施しながら集結。さまざまな苦難に立ち向かった今季のサンフレッチェ、そして未来に向けてのサンフレッチェの希望を語り尽くします!

森﨑ツインズが広島ユースだった時代から親交のある3人が集結。左から森﨑和幸氏、吉田安孝氏、森﨑浩司氏。

◆ピンチをどれだけチャンスに変えられるか

─本日はカズ(森﨑和幸)さん、(森﨑)浩司さんと呼ばせていただきます。まずはカズさんにお伺いします。現在はクラブリレーションズマネージャーとして活動されていますが、お仕事の内容も含め近況からお願いします。

カズ 分かりやすく言えば営業活動やイベント出演、サッカー教室に参加させてもらったり、いろいろですね。また、これまでやっていなかったような新しい取り組み。そういう依頼をいただいたときに、それを会社とつなぐパイプ役のような役割もしています。

─19年間、現役でプレーされましたが、現在の仕事にはすぐに慣れましたか?

カズ いえ、まったく(苦笑)。今でも探り探りという感じで、特に『これ』という感じで仕事内容が決まっているポジションではないので、いろいろなことを手探りでという感じですよね。

─今年は新型コロナウイルスの影響で生活様式などが一変しましたし、昨年までのノウハウが活かせないなど難しいところもあったのではないですか?

カズ 僕が大変というよりは、世界全体が大変な状況ですからね。個人的なことを言うなら、自分がクラブに貢献できるような仕事がなかなか見つけられなかった部分はあります。とくに緊急事態宣言が出ている頃は、何もできないような状況だったので、その歯がゆさはずっとありましたね。