1982年6月22日生、東京都出身。180㎝・102kg/マツダスタジアム最大の特徴でもある、場内を一周できるコンコースを闊歩する内藤選手。

◆目標を立てづらいなかでトレーニングをするのは本当に難しい

 昨年の緊急事態宣言中はジムも閉鎖されていたので、オレもあのときは影響がありましたね。興行も中止になっていたので、家で毎日スクワット、ブリッジをしていました…とかカッコいいことが言えたらいいんですけど、正直あのときはなにもやる気が起きなかったです。

 この努力はいったいいつのためにやっているんだろう?って考えたら、なかなかモチベーションが上がらなくて、やる気が起きなかったですね。再開したときにはこういうプロレスをしたいなとか頭では考えていましたけど、カラダはなかなか動かなかった。試合があるなしで、こんなに気持ちが変わっちゃうんだなっていうのを痛感しました。

 ファンの皆様からしたら、家でもなにかしらできるだろうとか思うかもしれないけど、選手側からしたらいつ試合があるかわからない、目標を立てづらいなかでトレーニングをするのは、本当に難しいものがあります。もちろんそういうなかでもしっかりと準備をしていた選手の方が多かったと思いますけど、やっぱり気持ちの持っていき方が難しいし、口で言うほど簡単なことではないと思います。

 オレは夜中にジムに行くことが多いんですけど、毎回ランニングマシンで走っていますね。マシン、ダンベルとかを使って筋力トレーニングもしますし、それこそ若いときは重さにもこだわっていました。

 いまもある程度の重さは求めますけど、むかしみたいにこの種目は何キロで何回挙げたとかメモをして、どんどん重さを更新していくとかはないです。いまは200キロを1回挙げるよりも、150キロを10回挙げるとか、そういう感じですかね。

 キャリアを重ねるうちに走ることが多くなったのは、スタミナの重要性を感じることが多くなったのと、あとはヒザが悪くて放っておくとどんどん弱っていくので、多少痛くなってもヒザに刺激、負荷を与えたいというのもあります。野球選手もよくランニングをしているのを見かけますけど、やっぱり走ることは大事なんだなって、特にここ数年は思いますね。