新日本プロレスを席巻するユニット『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』。改めて左上から鷹木信悟選手、BUSHI選手、SANADA選手、左下から高橋ヒロム選手、内藤選手。

◆今季、期待しているのが積極的に足を使う野球の復活

 プロレスラーになってからも、たとえば後輩選手とかに「ああした方がいい」「こうした方がいい」とか言うのは抵抗があるし、そもそもオレ自身がそういうことを言われるのがイヤなタイプなので。あまりそういうことを言いすぎると、逆にその選手の個性を潰してしまうような気がするんですよね。

 ただ、「オレはこう思うけどね」「オレだったらこうするけどね」とか、そういう言い方をすることはあります。こっちの考えを押しつけるんじゃなくて、いろいろな考え方を提案するというか。まあ、そういうふうにノビノビと育てた結果、高橋ヒロムみたいな選手が生まれてしまったんですけど(笑)。

 ユニットのなかでリーダータイプっていうと、細かいところまで周囲を見られるという意味ではBUSHIですかね。鷹木信悟も人を引っ張っていくタイプですけど、周りの意見は無視で、オレの言うことがすべてみたいなタイプなので。だから、もしも鷹木がリーダーになるという話が出たらオレは全力で反対しますよ(笑)。

 冗談はさておき、カープのキャプテンを務める2人がどういう姿を周りの選手に見せていくのかは興味がありますね。今シーズンはそこにも注目しつつ、あともう一つ期待しているのが、積極的に足を使う野球の復活です。

 オレがカープを好きになった理由の一つが足を使う野球だったし、単純に機動力を使った野球は見ていても楽しいですから。カープの選手の盗塁王っていうと2017年に田中広輔選手が獲得していますけど、とにかくいろんな選手が走りまくって、チーム盗塁数もリーグのなかでぶっち切ってほしいです。

 鈴木誠也選手には打撃部門の3冠王、プラス盗塁王も含めて4冠王を目指してほしいですね。河田雄祐コーチも戻って来たので、今年は機動力野球に期待したいです。